2010年12月14日
Mちゃんの矯正治療 ~抜歯 or 非抜歯?~
ご両親は、いつ治療を始めたらいいのか、抜歯が必要か、など
様々なことで悩みますよね。
じっくり悩んで決断されたMちゃんのご家族をドキュメントしました。
。
ということで Mちゃんとお父様が訪れたのは、立川駅前にある「ひるま矯正歯科」。
以前にも何度か相談に行き、定期的に経過観察をして頂いています。
★ カウンセリングルームにて ★
お父様(以下F): 「こんにちは。よろしくお願いいたします」
ひるま先生(以下Dr): 「Mちゃん大きくなりましたね。その後いかがですか?」
F: 「はい、実はその後も抜歯か顎を拡大する方法か迷いまして・・・やはりMは抜歯が必要なのですよね?」
(あれあれ? 抜歯と決めたはずのお父様、最後にもう一度確認したくなったようです^^;)
Dr: 「そうですね。Mちゃんの症例では拡大は難しいですね。うちの娘もMちゃんと似た歯並び
なのですが、やはりやっていません。ごく軽度で、足りない幅が2~3ミリであれば顎を拡大する
方法で歯並びが綺麗に揃いますが、それ以上だと無理に拡大しても口元が前に出てカッパのように
なってしまったりするんですよ」
F: 「・・・・いくら歯並びがまっすぐになっても、口元が綺麗にならなければ意味がありませんよね」
取材スタッフ : 「顎を拡大する方法で対応できる症例は少ないのですか?」
Dr: 「1割もいないかもしれませんね。顎の大きさはある程度決まっているので、引き伸ばすのも限度があります。
Mちゃんの場合は8ミリくらい足りないし、顎がとても小さいので無理でしょうね。ただ、今後背がぐんと伸びてくれば
顎も大きくなる可能性はありますが、でも骨格は遺伝によるところも大きいので、ご両親の口元を拝見する限り、
バランスのとれた口元のためには、Mちゃんは抜歯での治療がよいと思います」
F: 「そうですか。私自身も矯正を考えているのですが、やはり遺伝を考えても娘には抜歯の治療がベストですね」
ということで、「歯を並べる」だけではなく、Mちゃんのために「口元をトータルで美しく整える」ことを考えて、
抜歯の治療を選択しよう、とお父様は決心されたようです。
★ 診察室にて ★
Dr: 「Mちゃん、気になるところとか、痛い歯、しみる歯はない?」
M: 「はい、乳歯がグラグラするのは気になるけど、痛い歯はないです」
Dr: 「この奥歯の2本が生え替ると全部永久歯になりますね。
その後一番奥に12歳臼歯が生えてきた頃がいちばん矯正治療にいい時期なので、
それまでは待っていていいですよ」
M:「はい」
Dr: 「私たちの医院では『ミニマムインターベンション:最小侵襲治療』といって、
必要最小限の治療を基本方針にしています。患者さんに無用の負担をかけないよう
に、治療は『効果のある時期に効果のある方法を選択して行う』ということです。
Mちゃんの場合は今の時点でデコボコしていますが、今無理に治療をするのでなく
経過を見ていき、矯正装置をつけるのは中学に入ってからでいいと思います。
ただこの時期大切なのは、歯並びが悪いと歯磨きがきちんとできなかったり、
乳歯の生え替りがうまくいかないこともあるので、2~3か月に1度は是非定期観察
にいらしてくださいね」
続いてドクターから歯科衛生士さんにバトンタッチし、口の中を細かくチェックして頂きます。
衛生士さん(以下DH):
「ここの歯肉が赤くふくれているのは歯肉炎なんですよ。
思春期性の歯肉炎といって、背の伸びる時期に多いんです。
磨き残しの歯垢が原因なので、舌で触るとザラザラするところを確認しながら
歯磨きするといいですよ。歯茎も歯ブラシで磨いてくださいね」
歯垢染色剤でプラークを赤く染めだし、磨き残しをチェックします。
DH: 「どうかな? 前よりは上手に磨けるようになったかな」
M: 「はい。 前よりいいと思います!」
そして丁寧に歯ブラシ指導、クリーニング、フロスで歯間のお掃除もして頂きました。
奇麗になったところで最後にフッ素ジェルを塗布。
DH: 「これを塗ったら、何分くらい食べたり飲んだりしてはいけない んだっけ?」
M: 「1時間・・・?」
DH: 「30分でいいですよ。フッ素は唾液と混じると効果が発揮されやすいので、
しばらくは食べないでくださいね。 これで終わりです」
このフッ素ジェル、医院仕様なので一般のドラッグストアで売っているものより、フッ素が
高濃度で効果が高いそう。
取材スタッフも家族のために受付でペパーミント味を購入してみました。
(他にもオレンジ味、ブドウ味など数種類あり)
塗るだけで虫歯が予防できたらいいですよね!
●● 取材を終えて ●● |
ひるま矯正歯科は、明るく清潔な雰囲気が印象的。いくつかある診察室も個室になってプライバシーが守られていますし、 ドクターも衛生士の方々もどんな質問にも笑顔で答えてくださるので、リラックスして治療が受けられます。 矯正歯科といっても、単に歯を並べるだけでなく、口元トータルの美しさを考えて治療方針を定め、口腔の衛生管理もしてくださる ので、本当に心強いと思いました。 Mちゃんのために「最良の矯正治療」を探していたお父様も、ひるま先生の治療方針を聞いて、納得して抜歯による矯正を行う 決意をしました。治療を開始するまでのあと1~2年も、歯を大切に過ごしていきたいですね。 |
投稿者 Kanba : 2010年12月14日 16:06