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2012年11月16日

Mちゃんの矯正治療 第三回 ~精密検査(初回)~

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矯正治療がいよいよ始まりました。

きれいな歯並びにするために、いくつか精密検査をする必要があるようです。

小学校5年生の時に抜歯の治療が必要だと診断されたМちゃん。子供の矯正はどのように進められるのでしょうか?




★診察室★

 

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衛生士さん(以下DH)「口の中の写真を撮らせてもらいます」

器具を使って口を大きく開けて撮影をします。鏡を入れて色んな角度からも撮影を行いました。


口の中の写真です。

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DH
:「次にレントゲンを撮りますね」

立っている状態と座っている状態で撮影をします。

レントゲン室にスタッフは立ち入れないので少し離れたところからの様子です。

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レントゲン撮影の終了です。

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DH:「今度は顔の写真を撮ります。ニコッとした顔してください」

まずは1メートル以上離れたところからの撮影です。

DH:「今度は口を閉じてください」

衛生士さんから次々と指示が出ます。

DH:「45度ななめに立って。視線はまっすぐにしててくださいね」

真横、正面、ななめ45度と色々な角度から撮影を行いました。

1メートル程離れたところから撮影した後、近づいた場所での撮影もありました。



スタッフ「この撮影は何のために行うのですか?」

DH:「顔全体と口元を撮影して、全体的な顔貌をチェックします」

最初の診療時に撮影した写真を見せてもらいました。今日の撮影と同じ角度で撮影されたものでどんな風に成長しているのかすぐにわかる資料でした。

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DH:「次に歯型を取ります。Мちゃんは型取りは苦手ですか?粘土みたいなものを口の中にいれるんだけど」

Mちゃん(以下M):「大丈夫だと思います」

DH:「わかりました」


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DH
:「では下の歯から取りますね」

青い粘土の様な素材で歯を覆い、金属の型を被せます。

衛生士さんが慎重に印象材を口の中に入れていきます。手にのせている青い粘土の様な素材で歯を覆い、金属の型を被せます。

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:「
3分で固まので、このまま待っててください。青い素材が白くなったら固まったと分かるので、外しますね」










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5分も経たずに白くなりました。

衛生士さんがゆっくりとはずしていきます。固い石灰のような塊になっていました。









続いて上の歯も歯型を取ります。歯の形がはっきりとわかります
上下とも歯の型を取り終わりました。

スタッフ「口の中はどんな感じ?気持ち悪くないですか?」

:「気持ち悪くないです」

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DH:「型を取り終わったので口の周りを拭いていきますね」

時間をかけて丁寧に口のまわりや顎の下を拭いていきます。口の中に残らないように、エアフローを使ってきれいにしました。








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DH
:「それでは次に噛み合わせを取ります。これはワックスバ
イトと言って噛み合わせを調べるものです。ゆっくりぎゅっと噛んでください。」

見た目はセロハンの様な薄いものでした。しっかり噛んで少し待つと歯の跡がくっきりと残りました。








下の歯の型の状態があまり良くなかったので、もう一度型取りを行いました。

衛生士さんが動かないように支えてくれています。

型を取り終えた後、口元と顎の周りを丁寧に拭ってもらい、今日の診察は終了しました。

今回の診察では10歳になる弟のT君も診察を受けました。小学4年生のT君の歯並びを心配したご両親はT君の歯並びの診察をひるま先生にお願いしました。

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診断の結果はMちゃんと同じ「上下顎前突」でした。T君の矯正治療を始める時期は、女の子より男の子の方が成長が遅いため、Mちゃんより少し遅い中学生か高校生になってからになるのではとのお話でした。T君は次回に精密検査を行って治療の時期を診断します。

ひるま先生からT君の口腔内のメンテナンスの状態が良くないので、お父様に仕上げ磨きをしてくださいとお話がありました。
子供の仕上げ磨きはいつまで行うのが良いか、悩まれるところですが小学生の間は仕上げの注意をしてあげた方が良いそうです。

今回、先生から伺った大事なお話は、治療をすぐに始めない場合でも、10歳位の頃にレントゲンを撮影しておくと良いというお話でした。

小学校5年~中学生の時期は身体のあちこちが伸びて成長のピークを迎えるため、どれくらい顎が成長したのかなど、成長の記録になるので実際に矯正を始める時の重要な資料になるそうです。


二人の診療を終えて今回の治療ではそれぞれ3,150円でした。MちゃんとT君、お疲れ様でした。

                                

   ●● 取材を終えて ●●

今回終了したのは第一検査でした。診療の時間は1時間程度でした。次回、口の中の虫歯と歯周病検査を行います。この二つの検査結果が揃ったところで次の段階に進みます。

学校に通いながらの矯正治療は定期的に通院できるように、しっかりと予定を立てて治療していきたいです。

投稿者 Kanba : 2012年11月16日 16:57 :