小石川歯科矯正クリニック

理事長:平出隆俊(昭和大学歯科矯正学教室客員教授)
〒112-0002 東京都文京区小石川5-11-17 ニュー小石川ビル3階
フリーダイヤル:0120-03-8841(歯は良い)Phone:03-5804-0452 Fax:03-5804-0453
URL:http://www.koishikawa.com/index.htm
e-kyousei の相談コーナーでは小石川(文京)先生名

― 歯に関すること以外に子供の育成に力を注がれていると聞きましたが

僕の活動や考えを作ってきた基というのが、大学での25年間の教員経験とボーイスカウトなんですね。ボーイスカウトは40年ぐらい所属しています。仕事が忙しくなかなか活動はできませんが、ボーイスカウト東京文京第5団の役員になっています。4年に1回世界ジャンボリーという国際大会がありますが、将来サポーターぐらいはしたいですね。隊長はもう無理だけどね。(笑い)

― 実際にどういうことをされていますか

小学生の患者さんやその友達を集めて年一回、夏休みの宿題がどうしようもなくなった8月後半に、ワークショップのようなものをやっています。

今回は手術室に入る時はどんな格好をするのか実際に本物の手術着を着せてあげたりしましたね。そして質問に答える。グローブをして手を上にあげるのはどうしてですか、汚れの滴が指先にいかないようにするためだよとかね。それでサブノートを作って感想文を書いて名前を書けば提出できるようにしているんです。手術着なんかも持って帰らせてね。学校に持って行って皆に見せたと喜んでいました。

最初は子供達のキャンプも考えたんですが、準備に2ヶ月ぐらいかかるので無理だと思って、自分のできる範囲のことで何かと。ボーイスカウトの変形版なんです。

― それらは先生のアイディアなんですか

僕は16歳の時からアメリカに度々行っているんですが、アメリカには子供たちが参加できるようなオフィスの運営というのがあるんです。例えば高校生は大学に行く時にいかに社会活動をしたかという評価があるので、病院では医療スタッフとして一週間ぐらい勤務させたりするんですね。そういうことを何かの機会にやってみたいなとずっと思っていました。しかし、高校生にすると医療法の問題などがあるので、あくまでも歯科医師法に抵触しない手伝いの内容でできればと思っています。将来的には高校生にそういう経験をさせてあげたいですね。きっといい経験になるだろうと思うんです。

― 将来、どんなことをやっていきたいですか

いろんな医療や生活上のシステムを作りたいですね。それは自分のためにというのではなく、次の世代に渡すという責務があると考えているからです。 僕は例えばあの人とあの人と一緒にこういうことができるんじゃないかと常に考えているんですが、それで結果を出すことによって経済効果を生み出すというシステム。それは矯正の世界の人たちだけでなく、異分野の例えば建築関係の人であったり…。今は内緒にしているので具体的な話はできませんが。(笑い)そういうシステムを提案したり実践したりする、使命感のようなものがありますね。 実際、僕のように池に石を投げる人間がいると、若い人が面白いと思ってついてくるんです。今の歯科医療の世界は患者の取り合いといった感じですが、そんなことをするよりも新しい分野を創れば、学生や若い歯科医師達は自然についてきます。そういう次世代に繋がるシステムを創りたいと思っていますね。

平出先生のお話しを伺っていると、先生の漲る力が伝わってくる。アイディアを沢山持っていて人脈と実行力がある。数々の難題をクリアして、どんなことでもやってのけるんじゃないかという気がする。

土曜、日曜には一般歯科や矯正歯科の開業医が平出先生の治療法を見に通ってくるそうだ。先生からは学ぶべきことが沢山あるのだろうと思う。矯正治療に関することはもちろん、生き方においても。

子供の育成に尽力する、その方法には驚かされた。子供たちがワクワクしながら手術着を着る姿が目に浮かぶ。それらは今は幼い彼らの脳裏にきっちりと記憶され、将来また、平出先生のような医者が生まれるに違いない。本日はありがとうございました。 (04.8.30/小石川矯正歯科クリニックにて)