文京(小石川)先生の「みんなの疑問Q&A」
回答にご協力頂いている先生のWEBサイトはこちら「小石川矯正歯科クリニック

ホームへ  □ 使い方  □ 最近の質問  □ 質問をする  □ 質問一覧  □ 質問全文表示  □ 検索
[ 最新質問及び返信フォームを質問トップへ ]
質問内容表示

    [194] 子供の矯正について-

    ■親質問/質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ なお -(2001/05/15(Tue) 19:44:03)
    □U R L/

      はじめまして、いろんなHPを検索してやっとこのHPを見つける事が出来ました。
      私の子供は、小学校6年生で3年生の時から矯正をしています。
      治療しようと思ったきっかけは、上の前歯2本がV字型にねじれて生えてきたので
      隙間が出来ると一番目立つ所なので、矯正歯科を紹介してもらい治療を始めました。
      始めは前歯2本なので大したことないなと思っていたのですが、
      歯を噛み合わせた時に上の歯が少し内側になっているので,上顎を広げる装置を
      歯の内側に付け、前歯の外側から針金を装着し一端直ったので,外側は取り今
      前歯8本が全部生え変わるのを待っている状態です。(内側はもうはずしても
      いいけどと、言いつつまだ外してもらえません。)

      始めにレントゲンを取った時に,先生に上の歯が生まれつき1本少ないと言われ
      歯の中心がずれてくるので、成長の段階で治療を考えないといけないと言われ
      とてもショックでしたが、いつの間にか生えて来ました。
      (小さい影があったみたいです。)

      2回目にレントゲンを取った時に、今度は先生に下の歯が2本生まれつきないと
      言われ、左右どちらも奥から3番目の永久歯が生えてこないと言われました。
      私も何度もレントゲンを見ましたが、奥から4番め5番目の歯はしっかりと
      永久歯が下に写ってるのに6番目は何も影がありません。

      治療の方法は、乳歯が抜けたら7番目と8番目を前にもって行き、親不知が
      生えて来たらそれを8番目の歯にするというお話でした。
      始めはほっておこうかとも思いましたが、よくお話を聞くと後ろの歯が傾いて
      くるので空いた所に何らかの処置をしないといけないので、矯正で前にもって
      くるのが一番いいと言われました。

      私が心配しているのは、下の歯の治療を始めた時に
       ・ 一番奥の歯がないと、上の歯との噛み合わせはどうなるのか?
       ・ 一番奥歯は物を食べる時に一番必要なのではないか?
       ・ 親不知なんていつ生えてくるかわからないのに?
       ・ 同年齢の子供と比べて全体的に歯の生え変わりが遅い、いったい
         いつまで治療するのだろうか?
       ・ 治療を始めてから硬い物はあまり食べなくなったが、返って顎の発育が
         悪くなるのではないか?
        
      本人の負担は出来るだけ少なくしてやりたいと思いますが良きアドバイスをお願い
      します。
       
       




    [195] Re[1]: 子供の矯正について.これから先、どうなるのか?-

    質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/05/16(Wed) 10:11:04)
    □U R L/ http://www.koishikawa.com

      <現在までの治療経過?>
      (1)治療開始時の所見ならびにそのことに基づく処置:
       小学校3年生。上顎前歯2本がV字(翼状捻転よくじょうねんてん)、上顎の永久歯の本数が先天的に足りない(先天欠如せんてんけつじょ、後でそれは誤りであったと確認)。上顎の歯が下顎の歯より少し内側に位置している(上顎歯列の狭窄きょうさく?)。
       処置として、上顎歯列の側方拡大と前歯にワイヤーを付けはの配列(きれいに並べること)を行う。現在、永久歯への交換の様子を観察。使用していた装置は永久歯の交換時まで使用予定。というようなことですね。治療内容については典型的なパターンです。
      (2)小学校6年生。この間、2回目のレントゲン(エックス線)写真の撮影を行い、その結果、下顎の歯列に2本の先天欠如の歯を確認した。部位は左右の奥から3番目。その歯は左右の第一大臼歯(6番という番号で呼ばれる歯ですが)ということでよいのでしょうか?。文面からするとどうもそのようなのですが?。
       処置としては、7番(第二大臼歯、通称12歳臼歯)、8番(親知らず、知歯ちし)を前方に移動して6番の欠損部を補う。基本的な考えとしては適切であろうと思います。ただ心配なのは、これらの治療計画(処置)に対する治療期間や通院の回数ですね。永久歯と乳歯が混じりあっている時期での治療=一般的には治療の第一段階、はほぼ終了し。次の永久歯が生え揃った時期=治療の第二段階=最終仕上げの段階などと呼ばれます、での治療開始直前というようなところですか。そこでこれからの矯正についての心配な点の質問となります。次の項でアドバイスします。

      <これからの心配?>
      (1)下顎の歯の欠如がある場合上顎とのかみ合わせはどうなるのか?
      a.上顎の歯を2本抜歯し、下顎の歯の本数にあわせる
      b.下顎の歯の2本の欠如により生じる隙間は欠如の部位の前方にある歯、後方にある歯それぞれを移動し隙間を閉じる
      c.矯正治療と補綴(ほてつ、歯のないところ、歯の形が崩れているところに人工的な修復物を被せ補う処置)処置を併用して行う
       などが代表的な方法といえましょう。ただしここで注意すべきは、文面に記述のない症状(所見しょけん)が加わると計画はさらに熟考しなければなりません。どのような症状かといいますと、
      <上下顎骨位置関係は?、具体的には上顎前突(出っ歯)、下顎前突(受け口)等の傾向がありますか?>、<上下の歯の生えてくる隙間は足りていますか?>などが加わりますと、積極的な歯の抜歯処置なども加えなければならないことがあります。従って、なおさんが心配されているような事柄は積極的に先生に質問されることです。
       これらの症状を総合的に判断すれば上下の歯の本数があわなくともそのお子さんにあった、個性正常咬合(こせいせいじょうこうごう=患者さん個人個人にあった適切なかみ合わせの状態)と呼ばれる適切なかみ合わせの状態は獲得されると思います。
      (2)いつまで治療をするのか?
       もし8番をかみ合わせに参加させて矯正治療を終えるような計画とすれば、なおさんが心配するように長期に渡ると思います。私の場合は(あくまでの個人的な意見です)、8番を使用するなら現在の第二段階での治療は必要最低限とし(具体的にどうするかは文面が長くなりますので割愛します)、8番の歯の形成、歯の生えてくる様子をある期間観察し、大学生ぐらいになった時点で最終的な治療を開始する計画をします(いくつかの例で経験済みですが)。むろんその間、8番は成長します。その状況によっては8番が使用できないこともあるかも知れません(8番の歯の形成状態=小さすぎる8番などにより)。このような状況も踏まえますと治療の長期化はさけられないのではないかと思います。従ってある時期は、最終的な矯正治療を行うための積極的な定期観察を行っておいてもらうのもよいと思いますが?。
      (3)顎の成長?
       奥歯がないと硬いものが食べにくく、その結果顎の成長量も少なくなるのではないか?。この考え方は理論的にあっています。しかし顎の発育を促進させることと今のかみ合わせの異常をを治すことの整合性を考えなければなりません。顎の成長量や方向性を惹起させることにより現在の症状が軽減したり治療内容が少なくなるようであれば、奥歯で積極的に硬いものをかめるような状況を作っておくことは重要です。このあたりの質問はむしろ現在の先生と話し合ったほうがよいでしょう。
      場合によって部分的な入れ歯のような物を使用することもあります。

      長々と書いてしまいましたが、なおさんが子供のことを心配するのは当たり前です。自信を持って、先生と話し合って下さい。内容によってはまた質問があると思います。その時はどうぞ。急ぎ返信。 






    [198] Re[1]: 子供の矯正について.これから先、どうなるのか?-

    質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ なお -(2001/05/17(Thu) 21:01:00)
    □U R L/

      早速のお返事ありがとうございました。送信した後にもう一度読み返すと歯の位置についての説明が間違っていましたが、<現在までの治療の経過>は先生が書いて下さったとおりです。
      子供は(2月生まれ,男)現在上下とも12本づつ歯がはえていて、左下4番の永久歯が顔を出してきています。上の前歯2本はまた少しV字になってきているのですが、左右とも3番4番がまだ乳歯のためワイヤーが付けれないので、待ち状態です。上顎歯列の側方拡大のワイヤー装置は、もう3年も付けているのですが、上の歯の治療が終わるまではずさない方がいいのでしょうか?歯の噛み合わせは十分良くなっているように思えますが・・
      (舌にもU型の溝ができ時々痛いと言います。親としては、少しでも何も付けない状態を作ってやりたいと思うのですが・・)
      先生の心配して下さった出っ歯、受け口の傾向は問題ありません。歯の隙間は成長に合わせて広がっているので、心配ないと思います。

      下の歯の治療方法としてお話を聞いた時に、6番の欠損部分を補うのに、7番8番を前方に移動する方法が一番自然でいいと思いました。(健康な歯を抜歯したり、ブリッヂをかけたり、入れ歯を入れるのはかわいそうです。)
      今年の1月に診察に行った時にそうゆう方向でと決まり、次回から取りかかろうかと思っていると言われ、私としては上下同時進行はできるだけ避けてほしいので、(子供にストレスが溜まるように思います。)5月に診察に行った時に、お願いしたところ「下のはの
      治療を先に延ばすのは構いませんよ、上の歯もまだまだですし・・」と言われホッとしたのですが、標準的に今頃みんな生え変わるのでしょうか、私の子供は生え変わりが遅いみたいです。下の歯はまだ2本しか生え変わっていませんし、7番なんてまだまだ生えてきそうにありません。6番の歯は乳歯なので抜こうと思っておられるのでしょうか?自然に任せればいつ頃抜けるのでしょうか?先生は治療が途切れないように、お話を進められているのでしょうか、先生の真意がわかり兼ねます。
      (余談ですが、矯正を始めた頃から爪を噛むようになり、それだけではおさまらず前歯の外のワイヤーに皮膚を引っかけて,爪の周りの皮膚を歯でめくるようになりました。缶ジュースのフタも痛くて開けられない状態ですが、注意しても一向に止めず、痛々しい指をしています。癖になってしまっているので中々やめられないみたいですが、ストレスから来るものではないかと思います。)

      <いつまで治療するのか>というお話で、小石川先生の8番について書いてくださっていたところをもう少し詳しく教えて下さい。先生が治療されるとしたらどのように処置されるのか、第二期の段階の必要最低限の治療とはどのようにされるのか、定期的に検診を受ければ、観察だけで何も付けずに大学生ぐらいまで、中休み出来るのでしょうか。

      <噛み合わせについて>も小石川先生のアドバイスを拝見し、とても安心しました。先生のご意見をお聞きし、長期になっても出来るだけ本人が辛い思いをしないように、治療してやりたいと思いますので、良きアドバイスをお願い致します。

      時間が足りなかったので、失礼乱文あるかも知れませんが、宜しくお願いします。




    [199] Re[2]: 子供の矯正について.これから先、どうなるのか?#2-

    質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/05/18(Fri) 10:54:13)
    □U R L/ http://www.koishikawa.com

      <要点を絞って>
      (1)上顎歯列の装着ワイヤー期間が3年ぐらい?
       先生と話され虫歯が心配ですので、現在の装置に代わりような物はないでしょうか?と聞くとよいと思います。取り外しが可能で、現在の治療効果と同程度のものがあります。先生には虫歯になるkとが心配だといえばたぶん取り外し可能な装置を考えてくれるでしょう。
      (2)乳歯から永久歯への交換状態がおそいのではないか?
       結論は個人差の範囲ではなかろうかと思います。中学3年生ぐらいまで乳歯の交換に時間を費やす方もいます。むろんこのような時期まで交換が長引けば、平均的な交換に比べ遅いといえましょう。このことについては定期的な観察しかありません(3ー4か月に1回程度の通院でしょうか?)。この定期的な観察期間の中で乳歯から永久歯への交換の異常があれば先生も気がつくと思います。永久歯屁の交換の遅れの原因も数多くありますが割愛します。要は定期観察。
      (3)6番目の乳歯?
       メールの中に6番目の乳歯と書かれていましたが、前の歯から数えると乳歯の最も奥に位置する歯(第2乳臼歯)の位置は5番目となりますが?どうでしょうか?
      。いずれにせよ現在生えている歯の中で乳歯については定期的な観察の中で抜歯時期を決められるのであろうと推測されます。これも先生に質問した方がよいでしょう。
      (4)つめを咬むのはストレスの現れか?
       急にこのような癖が生じたとすれば矯正治療というよりは、むしろ日常生活の中での何らかの要因があるかも知れません。といのもすでに3年近く矯正治療をしている訳ですから、矯正治療がきっかけであれば、むしろもっと早くこのような癖が出てきたのではないでしょうか?。いいたいのは矯正治療そのものも原因の一つとなることもあるようですが、その他に、矯正治療を行っている先生、クリニックとの相性、矯正治療を通した学校での本人の立場、親子関係などなど多数の要因も考えられます。異常なつめかじりなければ時間をかけて、少しずつ止めさせるようにするという気持ちで対応したらどうでしょうか?。
      (5)8番についての詳しい話
       現在の年令で、8番が将来のかみ合わせに適切に参加できるかどうかの予測は難しいのが実情だと思います。というのも年齢的に考えて、8番は歯の頭(歯冠しかん)の形がある程度分かってきたくらいで、歯の根(歯根しこん)浜だ完成していません。むしろこれから出来てきます。従って、この時期に将来8番を使用できるか同化の判定には苦慮します。定期的な観察でこのあたりのあいまいな情報を、歯根の形成とともに判定することになります。現時点で将来の8番の使用の可能性を判定することはたぶんに先生の経験に負うところが少なくありません。このあたりは先生に質問して下さい。
      (6)(5)に関連して、先生だったらどうしますか?
       これは、実際に診ておりませんので、コメントは控えます。
      (7)第1期、第2期での最低限の治療とは?
       メールに書かれた内容のみで書きますので、多少のズレはあるかも知れません。
      少なくとも現在の先生が行っているような
      a.上顎の前歯4本がある程度きれいに配列されていること
      b.目的とした歯列の拡大が終了したと判断されること
       以上の2つの治療目標が達成されたと判断されれば第1期での積極的な治療を終了します。次に行うことは乳歯から永久歯への交換の終了(第2期での治療が始められる時期)時期まで第1期での歯の移動あるいは歯列の拡大がもとに戻らないような処置を行います(一時的な保定ほてい)。さらに乳歯から永久歯への交換時永久歯の生えてくる隙間が減らないような処置(一時保定、保隙ほげき=永久歯の生えてくる隙間を減らさない処置をいう)を行っておきます。
       第2期での必要最低限の処置とは?:8番をかみ合わせに参加させることを計画するのであれば、少なくとも8番の形、生えてくる方向性などがある程度予測されるまでは特にワイヤーなどを積極的に持ちいず、歯の移動は行わず、定期的な観察を行うでしょう。第2期での仕上げの治療時期がいつ頃からかはやはり定期的な観察結果といえましょう。


    チェック質問を 削除キー/

この質問内容の全ページ数 / [0]

この質問に書きこむ
Name/
E-Mail/

└>このツリーのレス質問をメールで受信しますか? YES/ NO/
Title/
URL/
Comment/ 通常モード-> 図表モード-> (適当に改行を入れて下さい)
※投稿用Keyの欄に「 」と必ず入力してください
投稿用Key
済! BOX 解決したらチェックしてください!
削除キー/ (半角8文字以内) 


- Child Forum -