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    [2181] Re[4]: 小児 、片側交差咬合。 正中、顎のずれ?-

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    □投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2006/09/13(Wed) 10:29:19)
    □U R L/

      質問1:その場合、矯正治療全体についてお勧めはなにか?
       基本的に下顎の偏位の要素を早めに取り除くことです。具体的な方法として拡大(取り外しが可能な装置、固定式の装置)やその他の方法(上顎左右乳犬歯の早期抜歯により右側2番の前方への移動を行いやすくする、同時にう上顎4前歯のワイヤーによる配列を行うなど)も考えられます。使用装置に関しては結果的に顎の偏位量が減少すればよいことであって特にこの装置ガということは私の場合はありません。その後の治療や管理、観察状況は先生とお話になって進められたらいかがかなと思いますが。

      質問2:特に拡大治療を先行した場合、顎のずれが拡大するか?ということです。
       拡大処置自体顎のズレの量を軽減するために行うわけですから、拡大処置を選考することが顎のズレを増悪化させるとは思われませんが。

      質問3:大雑把にいうと変形なら手術で対応?、本例のような偏位の場合なら、交叉咬合の補正でほぼずれはなくなり、前出の”A11−12歳くらいまで顎の偏位をとるよう上下をあわせる装置を夜間中心にする。”というような治療はあまり実質的な意味合いはないのでしょうか
       質問の内容からかなり医学的な知識をお持ちのようですので少し詳しく書きます。今の時期、すなわち思春期性の活発な成長発育前であれば積極的に顎の偏位を改善、軽減する処置は矯正のプロであれば行うと考えますし、効果的な治療といえましょう。その理由は、思春期性の成長発育が生じるのと同時期に下顎の活発な成長が出現してくるからです。従ってこの時期の顎、特に下顎の成長量の抑制、成長方向のコントロールが重要になります(コントロールができたとする臨床的な証明は難しいものの論文などでは統計的な所見としての有効性は示されているようです)。もしこの時期の治療をはずすとなれば、将来的に治療が可能としても、下顎のかみ合わせ機能に悪影響を及ぼす因子の軽減は図れるからです。また夜間に顎の矯正装置を使用することの意味については私の論文検索と研究では顎の成長に関与する成長ホルモンの分泌時間帯が夜の就寝時を中心に行われることもあって(無論日中もありますし、運動時にも分泌量の増加は認められているようです)使用時間帯の意味は認められると判断しています。




    [2182] Re[5]: 小児 、片側交差咬合。 正中、顎のずれ?-

    済! / 質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ よし -(2006/09/13(Wed) 20:17:22)
    □U R L/

      お忙しい中、丁寧なご回答ありがとうございました。先生のご意見を参考にさせて頂き、矯正医と相談していきたいと思います。


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