文京(小石川)先生の「みんなの疑問Q&A」
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[219] 矯正はしたものの…- ■親質問/質問引用/メール受信=OFF■ □投稿者/ とまと -(2001/06/21(Thu) 09:05:30) □U R L/ 高校二年生のときに矯正を始め、3年間くらいトータルで通ってました。 今はもうほとんどおわり、先生の所には通っていないのですが、 少し困ったことがあります。 ほとんど歯並びがそろったあとにはめる取り外し可能な器具を、私は サボってあまりやらないでいました。 そのせいかわからないのですが、前歯の横の歯が動いて奥に入り込んでいってる ようなきがします。 そしてちょうどその歯に当たっている下の歯も、押されて後ろに下がっていってる ように思えてなりません。 ある程度、歯並びがそろった時もこの歯はもともと後ろにへこんでいるなぁ と思って、先生に「この歯はもうすこし前に行かないのですか?」ときいたら 「コレはしょうがないから」みたいなことを言われました。 何だかとても不安で、かみ合わせも悪いような気がします。 前よりもイライラしやすくなったのもそのせいなのかな?とか 思ってしまいます。 やっぱり一刻も早く矯正の先生に見てもらったほうがいいのでしょうか。 でも前に見てもらった先生の所にはもう行く気がしません。 とても困っています。一回矯正をやって、もう一回やり直す人というのは いらっしゃるのでしょうか。またそういったことはできるのでしょうか。 是非教えていただきたいと思います。 よろしくお願い致します。 |
[220] Re[1]: 矯正はしたものの…。再治療、どう考え、対応したらよいか?- ■質問引用/メール受信=OFF■ □投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/06/21(Thu) 18:17:20) □U R L/ http://www.koishikawa.com <現在の症状> 文面から、矯正治療でいわれる”後戻りあともどり”とい鵜症状のようですね。 原因の一つは、とまとさんが歯を動かし終え、ワイヤーをはずし、その後、後戻りの力を少しづつなくし、患者さん個人にとって適切と思われるかみ合わせの安定を獲得する保定(ほてい)という処置に対し、積極的でなかったことが挙げられると思います。むろん、後戻りの原因は他にもあります。中でも、もともとかみ合わせが深い(過蓋咬合かがいこうごう=上下の歯を咬み合わせた時、下の前歯を上の前歯が被ってしまい、ほとんどしたの前歯が見えないような状態をいう)症状は治療終了後も、矯正治療によって作られた歯の位置が安定しにくいといわれています。とまとさんの場合もそのような症状ではなかったのでしょうか?。もしそうだとすれば、ワイヤーをはずした後に先生から渡された取り外しが可能な装置(これを保定装置といいます)をよく使わなかったことが先に述べましたように、後戻りの原因のひとつとも考えられます。 現在の症状が、(1)上の前歯が少し動いたようだ。(2)そのことと関連するであろうしたの前歯も少し動いた、ということのようですから、やはり一度、矯正医のところで満てもらった方がよさそうです。 <そのつもりだけれど、最初の矯正治療をしてくれた先生の所へ出向くのは悩んでしまう。どうしたらよいか?> 基本的には、やはり最初の治療を担当して下さった先生の所で、再度相談するのがよいと思います。理由は、治療の経過を一番知っているのがその先生だからです。多少、いいにくい、なんとなく行きにくい、このような気持ちがあるだろうと思いますが、もし、再治療などをはじめるとなれば費用の点でも得策かと思います。多の矯正クリニックでこのような相談をしても、多くの場合、最初の先生の所で、再相談をしたらどうでしょうかといわれると思います。 それは分かっています。分かっていて行きたくないない、ということであれば何件かの矯正医に相談するしかないでしょう。そのような中で再治療をするかどうかをきめたらどうでしょうか?。相談時には次のような点に気をつけたらよいと思います。 (1)前任者の批判 新たな相談先の先生が、前任者の先生の治療内容をあからさまに批判するようだとしたら、そのクリニックでの再治療は考え直しましょう。 理由:どのような先生も患者さんの訴えを改善しようとして治療をはじめます。治療内容は、矯正治療技術を修得した先生であれば(日本矯正歯科学会の認定医、あるいはその認定医に準じる治療技術を持った先生が目安の一つといえましょう)大きくかわることはないと思います。多くの場合、このような状態(担当医のもとで)で治療は開始されますが、次のような治療結果や成績を左右することがあります。 a.患者さんの協力度 b.治療途中で生じる、上下顎骨の成長変化(時として予期せぬマイナスの方向や 過大な成長発育量が出現し、治療の難易度を高めてしまうこともあります) c.日常での歯の清掃管理状態 d.治療中の、顔、顎、歯などの外傷 e.その他いろいろ これらの要因が発生しますと、最初に立てた治療計画や治療ゴールへの達成度の修正をしなければならないこともあります。従って、再治療を考えるのであれば、治療の経過を一番知っている先生の所で再治療や現在悩んでいる症状を相談した方がよいことにもなります。 もし、相談する新しい矯正医が一方的に治療を非難するようなことであれば、むしろ矯正治療の難しさを分かっていないともいえましょう。患者さんの訴え、そして前任者の治療内容を中立的な立場で考え、アドバイスをしてくれるような先生であれば、とまとさんも納得するのではないでしょうか?。一方的な批判は誰でも出来ます。 (2)治療費について確認をすること 再治療の場合、最初の先生の所でするのであれば、通常、費用の負担は軽減することが多いようです。しかし、新たな先生を捜し、そのクリニックで治療をするとなれば、費用はまったく白紙(いくらかかるか分からないという意味)であるとい えます。従って、再治療の場合はどのくらいかかるのかを最初に聞いておくことが重要です。 <おわりに、後戻りという現象> 矯正治療に携わる、先生、患者さんにとってこれは悩みの種です。今日程、矯正治療の情報が社会全般に普及する前、よく耳にしたのは、矯正治療をしたら絶対に戻らない、戻るような治療をする先生は下手だ(極端な例)というようなことでした。しかし、考えてみますと、人間が生物である限り、老化、加齢(年を重ねてゆくこと)現象があります。この現象がある限り絶対に戻らないという考え自体無理なことになります。もし矯正医の中で<自分の治療した患者さんの後戻り現象はない>という先生がいたら弟子になりたいくらいです。 多くの場合、後戻りという現象はあります。でもこの後戻りの現象が全て悪いかというとそうではないと思います。歯根とそれを支えている歯槽骨(しそうこつ)の間には、約0.2mm程度の歯根膜(しこんまく)という組織があります。この組織があるため、咬んだ力が顔を作っている他の骨に直接的に伝わらないですむ訳です(難しくなりますからこの話は止めます)。 ここでいいたいのは、咬む力、適切な下顎の運道路、歯根膜という柔らかい組織があるため、ワイヤーをはずした後も、さらに上下のかみ合わせ具合がよくなるという経過が観察されることになります。従って、ワイヤーをはずした後の保定(とまとさんのいう取り外しが可能な矯正器具をつけていた期間)中にも多少のプラスの後戻りの現象は起きていることが想定できます。ただし、咬合機能を低下させたり、顎関節症(顎のあたりに、音がする、口が開きにくい、あけると耳のあたりが痛い、というような症状を伴うことをいう)などを出現させるような後戻りはマイナスと考えられ、機会があれば積極的に再治療を考えてもよいのではないでしょうか?。 (1)後戻りにはプラスの後戻りとマイナスの後戻りがある。心配であれば最初に矯正治療をした先生に相談するのが得策。 (2)後戻りはないほうがよい。そのためには通える限りその先生の所へ定期的(もう矯正治療は終了しましょうといわれた後も)に通院し、先生との信頼関係が保てるようであれば御自身のホームデンテイスト(home dentist)としてつき合うことをお勧めします。 なにかあれ、ばどうぞ。 |
[221] ありがとうございます。- ■質問引用/メール受信=OFF■ □投稿者/ とまと -(2001/06/22(Fri) 08:34:21) □U R L/ とても詳しい解説や、これからどうしたらよいかという事を丁寧に書いていただき、 本当にありがとうございます。色々悩んでいたので、先生のアドバイスがとても心強かったです。後戻りという症状は、どうしても出てきてしまうんですね。(私の場合、自分の責任もあるのですが…) やはり先生のおっしゃるとうり、もう一度矯正治療の先生の所に行って見てもらおうと思います。私は矯正をメインにやっている歯医者さんには通っていませんでした。普通の歯医者さんだったのですが、患者さんの中で矯正治療をしたい人を募って、矯正の先生を呼んでみてもらうという感じでした。何だか行きたくないなと思ったのは、すぐにあえないしな〜…とか、歯が少し下がっているということも治療中に訴えたのですが、特にそれに対して何もなかったので、行ってもまた同じことを言われるのではないかと考えたからです。ですが、今日電話してすぐあえるかどうかは分からないのですが、一刻も早く会いたいと思います。 今の歯の状態ですが、見た目は普通です。大きな隙間もありません。 右側前歯のすぐ横の歯がすこし後ろに下がってるかな?と言う感じです。 言わなければ誰も気にとめないと思います。 右側前歯の後ろに、横の歯の下の部分が少し入り込んで、重なってしまっているというような感じです。少し右前歯も前に出ていってるような気もしますが。ちなみに左側半分は全く何の問題もありません。今はこれ以上ずれたくないので、歯が動いてっているような感じがするときは保定装置をつけて寝ています。(←これはいいのですか?) もしこういう歯を治す場合、どのような治療をして、どのくらい費用がかかってしまうものなのでしょうか。また、後戻りをしてしまってもう一度治す人は結構いらっしゃるのでしょうか。 今回も色々聞いてしまってすみません。 よろしくお願い致します。 |
[223] Re[2]: ありがとうございます。再質問に対して。- ■質問引用/メール受信=OFF■ □投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/06/22(Fri) 13:54:58) □U R L/ http://www.koishikawa.com <悩める今の症状?とその対応策> 上下の前歯に見られる後戻りに対しどうしたらよいか(対応したらよいか)?、またその治療に対する費用などはどうか?、ということになりますね。 まず、症状ですが文面から前歯の戻りに対し気になる度合いが高いようですから、やはり再治療を考えた方が、精神的、気分的によいでしょう。現状見られる上下前歯(前歯ぜんし=犬歯から反対側の犬歯までの6本をさします、上下前歯ですから12本ということ)の後戻りに対する治療は、とまとさんの治療後の後戻りがどのように出現してきたかにより治療内容は異なってきます。 (1)前歯に限局した後戻りに対し: 前歯に限局してその後戻りが出現してきているようであれば、限局的(部分的)な矯正治療(全ての歯に矯正装置をつけて治療を行うことでなく、言葉通り部分的に矯正装置をつけて治すということ)ですむかもしれません。 例えば、とまとさんのいう前歯の数本であっても、多くの場合、上下12本の前歯に矯正装置をつけることになります。ワイヤーの治す力(矯正力きょうせいりょく)で、症状の程度にもよりますが、6ヶ月〜1年ぐらいかけて(正確ではありませんが)治療を行うことになると思います。また、その時、先にお話しましたように症状や先生のテクニックなどにより、位置が変化した歯を中心に歯の幅を少し細めるような処置(スライス、英語では物を細くする、細く切るという意味があります)を合わせて行うこともあります。詳しくは先生に聞いてみて下さい(例:治すために歯を細くするようなことはありますか?と)。 (2)後戻りが前歯に限局しているようでも、実は全体的に治す: 前歯に限局的に出現している後戻りの症状も、実は全体的に歯の位置を変えたりしなければならないこともあります。このような時には、ほとんど全ての歯に矯正装置をつけることになります。これを限局的な矯正に対し本格的な矯正ともいいます。このような場合には、限局的な矯正治療期間より長くかかる傾向が見られます。2倍とはいいませんが、1.5倍ぐらいはかかるかもしれません(これも症状を診ていませんから正確な記述ではありません)。先生とよく相談して下さい。 <再治療に対する対応と料金は?> これは何ともいえません。まず先生と相談することです。ある例をお話しますが、参考の域を出ませんので、そう思って捕らえて下さい。 (例):治療を終了し(保定も含め)、その後3年以上経って、後戻りを訴え来院された例。診療記録の保管義務は通常5年間のため、診療記録はあった。患者さんは先生の指示どおり、ワイヤーをはずした後も3年間保定装置(とまとさんのいう取り外しが可能な矯正器具)を使っていたという。その後2年を経過し、前歯が少しねじれてきたような気がするがこのまま放っておいてもよいものかどうか?、が心配で来院した。今回までの来院までの2年間は保定装置の使用を特に指示されていなかったので使用はしていなかったという。 (対応):症状はわずかではあるが、明らかに後戻りの症状(0.5mmー1mm程度)を示していた。しかし、かみ合わせの機能の異常を認めるまでにはいたらなかった。このことに対するチェック項目は、下顎を動かした時(前方、側方運動、開口運動など)に特徴的にみられる異常所見の有無であった。しかし、本人はかみ合わせに関する機能のチェック結果とは別に、前歯のわずかな後戻りの再治療を希望した。 加えて、この症状を、このまま放置することで、程度の差はあれ、多少の後戻りの変化が継続的に生じることも考えられた。そこで双方で話し合い、部分的な矯正治療を行うことにした。費用は、その当時の治療開始時の費用を参考にし(改定されている現在の料金は基準としなっかた)、1/3程度、20万円と毎回の処置料5000円、消費税とした。8ヶ月後、保定に以降した。 その後、再度の後戻りが心配なため保定終了後も6ヶ月ごとの来院を希望し、現在にいたる。保定終了後もさらに後戻りなどが出現した場合はどうするかという質問に対しては、今回は後戻りと考えられるが、その後は、年令に伴う変化もあり今後生じる可能性がある<後戻りのような変化=必ずしも後戻りとは断定できない意味を含む>に対してはその時、料金を含め再度検討したい旨、お話し、患者さんは了解した。 (後戻りという現象について考えてみたいこと!) ここで、矯正医が考えておおかなければならないことは、矯正治療終了後、いつまで後戻りの変化として認識、認定するかということです。明らかな後戻りの変化と、一見後戻りの変化に似ているが、実は歯肉が炎症をきたしたことなどによるような患者さんの健康度の変化や管理状態の変化なども<後戻り、後戻りににた変化>をひき起こすことがあることです。このように一見、同じような後戻り変化でも、それらの原因は患者さんの加齢変化に伴いまちまちです。全身的な健康度を考えてみても同じようなことがいえます。いつまでも20歳代の健康度をその後、30年、40年保てる訳はありません。生物である限りは仕方のないことです。このような<後戻り><後戻りににた変化>の両者の明確な判定基準はあるようで、ないのが実情です。これらの判断は担等医の誠意にゆだねているのが実情のようです。私の研究テーマのひとつでもあります。 (そうはいっても再治療の料金は?) 再治療に対する料金は、前回も書きましたようにいくらかかる?というアドバイスはできません。治療を担当された先生と話し合うのが一番です。 私どものクリニックへは関東近郊に転居、転勤、海外からの転医、紹介とともに、とまとさんのように一度治療を終了した方のその後の再治療を数多く引き受けています。またこのような方々の料金設定については、小石川に来院するまでの状況を聞き、それぞれの対応(処置)と料金を設定しています。それぞれの状況が異なりますので細かくは書けません(誤解を招くこともありますので)。必要ならば相談に来院して下さい。 いつもメール上で書いていますように、相談はボランテイアーで行っています。従って無料です。相談の結果、最初の先生との信頼関係がある限り、最初の先生の所で再治療をしてもらうのが一番と考えます。 <今の保定装置を使用してもよいか?、それとも使用しない方がよいのか?> 今持っている保定装置をつけた時、比較的スムースにつけることができるというような表現:歯が動いてしまったような感じがする時は保定装置をつけて寝ています:から考えますと、過度の後戻りの変化がないとも考えられます。一方、つけようとした時、きつくて歯や歯肉が痛んだりするようであれば、後戻りがあると判断してもよいのではないでしょうか。 保定装置が比較的スムースにつけられるようで、かつ、前歯の後戻りを認識している訳ですから、気になるようでしたら早めに担当された先生の所で診察を受けて下さい。 結論:保定装置をつけたままでよいのか?、つけるべきか?と悩むよりは早く先生に診てもらう。それまでの間は保定装置はしていてもしなくても差程、後戻りの変化は増悪化しないと思います。 何かあればどうぞ。 |
[226] いってみます。ありがとうございました。- ■質問引用/メール受信=OFF■ □投稿者/ とまと -(2001/06/24(Sun) 08:24:25) □U R L/ 毎回丁寧なお返事ありがとうございます。 そうですね、悩んでいるよりかはお話を伺った方が早いと思いました。 月曜日に電話をして、矯正の先生と連絡が取れるように歯医者さんに 頼んでみます。また、時期をみて、クリニックの方にも相談にいけたら よいなと思っています。 色々アドバイスありがとうございました! 矯正の先生に会った後に、また疑問点などが出てくると思うので その時はまた質問したいと思います。 本当にありがとうございました。 |
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