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    [280] 再矯正-

    ■親質問/質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ M -(2001/09/25(Tue) 02:58:55)
    □U R L/

      はじめまして。22歳女性です。
      中学に矯正をはじめて、2年程前に終了しました。

      最近、前歯4本が少し前に出ているのではないか、元に戻っているのでは
      ないかと少し心配しています。
      元々前歯の横の歯2本が前歯に重なっていたことで矯正をはじめました。
      ギリギリ抜歯はしなくてよいということでした。そのためか以前より歯が
      出たような感じがします。矯正終了時にも前四本は下の歯と上の歯が
      噛み合わずに隙間が開いている状態でした。今ではその隙間から舌が
      でるくらいになってしまっています。
      このような状態だとやはり噛み合わせが悪いという状態であったり
      前歯が出ている状態なのでしょうか?
      骨格の関係かもしれませんが、口元がうまく閉まらないのが悩みです。

      それと、他のQ&Aで親知らずが後戻りを引き起こすという記事を見ました。
      今、少し前歯の横(右)の歯がねじれています。右の奥には親知らずがまっすぐ
      生えています。これがねじれの原因だとしたら抜いたほうがいいと思うのですが
      これを抜けばまた自然にねじれは治るのでしょうか?
      あまり抜歯に積極的にはなれないのですが…。

      長くなりましたが、よろしくお願いします。




    [281] Re[1]: 再矯正。主訴であった前歯4本の並びがもどった?、前歯でかめない?-

    質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/09/25(Tue) 08:27:10)
    □U R L/ http://www.koishikawa.com

      <現在の症状、その原因?>
       22歳の女性、中学で矯正治療(ぎりぎり抜歯しないでとのこと=非抜歯)、2年程前に治療を終了(20歳)。治療期間の推定は、5〜6年?。
       現在思うこと、(1)上顎前歯が少し突出してきたような気がする、(2)そのためか上下の前歯の前後的な位置関係(距離関係)に差が生じており、食べ物を飲み込む時に舌が上下の前歯の隙間にでてしまう。これらの症状が出現した原因の一つとして親知らずが生えてきたことによるとも思っている。どうしたらいいのか?。
       まず、ぎりぎり抜歯をしないでとの治療方法で現在に至りますが、治療開始時の年令が顔の成長が間だ完成されない(人としての顔成長発育の完成年令は女性で20歳前後が平均的)時期からですので、今の症状に至った原因は、
       (1)下顎骨の成長発育の出現様相(方向や量):
       例えば下顎骨の成長量が少ないとしても、すこし下顎骨を下、後、方向に成長したような場合上顎骨の位置に比べ前後的な距離を増すことがあります(晩期の成長発育ばんきのせいちょうはついく)。
       (2)治療終了時(ワイヤーなどが外れた時)の上下前歯のかみ合わせの状態が少し前後的な距離が残り、舌がその間に入り込むような状況が残っていた場合、あるいは舌の大きさや位置、動きに問題が残っていた場合など:
       治療が非抜歯で行われ、最終的にワイヤーをはずした時の状態が、上下の前歯の間に舌が入り込むような状況が残されていると、日常の食生活や、会話時の舌の動きが上下の前歯の間に入り込み、長期間に渡り上顎前歯の突出をきたすことはあります。またこのような舌の悪い動き(舌の突出癖ぜつのとっしゅつへき)により上の前歯は前方に傾き、下の前歯は後方に傾くことになり、結果として上下の前歯の前後的な距離が増すことが少なくありません。
       (3)親知らずの影響:
       これもありますが、多くは下顎前歯に見られる、せっかくそろった前歯のラインが重なりあう、ねじれる等の症状が出現などとの関係です。もし親知らずの生えてきたことが関係し、したの前歯の配列に乱れが生じたとすれば、そのことに加え、舌や唇の動きなどの要素が加わったため前歯の突出が複合的に生じたこととも思われます。
       さらに詳しくはその他の原因も考えられますが、実際診察していませんのでこのあたりでとめます。
       いずれにせよ、このまま放置しておいてよいことはないでしょう。先生のところへ出向きその後の治療(対策)を相談することがよいと思います。

      <考えられる対応?>
       歯をなるべく抜かないという状況で、今日に至る訳ですから、できれば親知らず上下4本を抜歯し、上顎の歯を後方に移動する治療法が主に考えられると思います。また、矯正装置をつけることになると思いますが、今の若さで治療を行う方が得策と思います。
       その他には、通常の上下犬歯の後ろの歯(第1小臼歯だいいちしょうきゅうし)の抜歯による治療、上顎だけ抜歯する方法などなどいくつかの抜歯の部位ならびに本数の組み合わせも考えられます。過度の突出量でなければ前歯の幅を少し小さくする方法(スライス)などもあります。

       先に書きましたように、専門医に診てもらって下さい。何かあればどうぞ。
       




    [282] Re[1]: 再矯正。主訴であった前歯4本の並びがもどった?、前歯でかめない?-

    質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ M -(2001/09/29(Sat) 01:11:12)
    □U R L/

      お返事ありがとうございました。
      大変参考になりました。

      ところで、親知らずのことなのですが、上だけでなく
      下にもありました。正確にいうと隅っこのほうが少し
      出ている感じです。
      元主治医に上の親知らずが生えてきた時に電話で聞いたところ
      上の親知らずは特に抜く必要はないといわれたのですが、
      下の親知らずは抜く必要性があるのでしょうか?
      下の前歯も一本だけ少し前に出ているので、心配しています。
      また、抜けばこの歯は元に戻る可能性はありますか?

      それと、私の下あごには普通に口を閉じていても
      (閉じにくいのですが)しわができるというか、ウメボシが
      できます。特に歯が出ている、顎が長いというわけでもありません。
      矯正したら直ると思っていたのですが、こうなる原因として
      何か考えられますか?
      花の下から唇までが少し短いような、上を向いているような気がします。

      また、歯と歯の適切な隙間というのはどのくらいなのでしょうか。
      抜歯をしていないのでなんだか詰まりすぎているような気もします。

      色々と済みませんが、よろしくおねがいします。




    [283] Re[2]: 再矯正。アドバイスその2-

    質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/09/29(Sat) 11:14:22)
    □U R L/ http://www.koishikawa.com

      <親知らずの処置について:抜歯?>
       下の親知らずの一部が見えている、また下の前歯の1本だけが少し前に出ているとのことですが。このような状態の原因の一つに親知らずが考えられますので抜歯はした方がよいと思われます。加えて、今すぐでないにせよ、上の親知らずの抜歯も必要な場合(後述)には抜歯することも考えられます。その理由は上下のかみ合わせの改善方法として非抜歯を選択した訳ですから、下だけ抜歯して数年立ち、上の親知らずが生えてくると、かみ合う歯がないため必要以上に歯茎から伸び、その結果、下の歯肉とかみ合うようなことがあります。このような場合には、抜歯となるでしょう。

      <口を閉じる時、シワ?、下唇の下の梅干しのような皮膚?>
       基本的な症状として、上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)、上下の歯茎部の前突などとよばれる症状を持ち合わせていると思われます。このような症状に抜歯をしないで治療を終了した場合、当然のことながら上下の口唇を閉じにくくなります。その結果、口唇を取り巻く口輪筋(こうりんきん)という筋肉が緊張を示すことになります。梅干しのようなシワはこのためかと思われます。改善方法としては通常は犬歯の後ろ第1小臼歯4本抜歯などで上下前歯を後方に下げます。このことにより前歯が下がると、その変化に関連して上下口唇も後方に下がります。従って、唇は閉じやすくなり、口輪筋の緊張もある程度やわらげられ、梅干し状のシワが出来にくくなるという訳です。Mさんの場合、第1小臼歯4本の抜歯が嫌なら、上下4本の親知らずを抜歯し、その隙間を利用してその前にある全ての歯を後方に移動することでも可能かも知れません(診ていないので)?。

      <上下前歯の適切な隙間の量とは?>
       教科書的には、上の前歯の切端(せったん)部と下の前歯の切端部との前後的な距離は2〜3mm程度と書かれています。この一つの歯の配列基準に加え、前歯の厚味が関係してきます。例えば、上下の前歯の前後的な距離を2mmにすることが出来たとしましょう。歯の厚味があればかみ合った時ははさみのようにぴったりとあうでしょう。しかし、白人のように(人種的な傾向がありますが)歯の厚味が薄い場合には、かみ合った時、上下の前歯には隙間が存在してしまうことになります。さらに、上下の前歯の傾き度なども関係してきます。従って、過度の隙間の存在は問題になりますが、ある程度の隙間の存在は特に改善する必要性はない場合もあります。




    [284] Re[3]: 再矯正。アドバイスその2-

    済! / 質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ M -(2001/09/29(Sat) 22:19:48)
    □U R L/

      お忙しい中、早く返事をしていただいて嬉しく思います。
      ありがとうございました。

      今日、主治医に連絡を取り、今度見てもらうこととなりましたので
      相談してみます。
      また何かわからないことがあったら教えてください。
      ありがとうございました。


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