文京(小石川)先生の「みんなの疑問Q&A」
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[375] あやこさんへ:かのんさんの質問メールの中で海外からの転医についての質問- ■親質問/質問引用/メール受信=OFF■ □投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2002/01/24(Thu) 10:26:01) □U R L/ http://www.koishikawa .com あやこさんへ:困ってしまいますよね! <海外から帰国*その先の矯正治療はどうなるのか?> あやこさんのような事例は数多くありますのでまず心配しないで下さい。なんとかなります。さて、具体的に帰国後の治療についての心配を考えてみます。 1.先生によって治療方法、使用する矯正器具がちがうのか? 確かにあります。治療の方法に関して、違う代表は<抜歯をするしない、抜歯部位の違い>、<過度の症状:例:著しい上顎前突(出っ歯)、下顎前突(下顎が大きく成長し顎が前方にとがったような状況を呈しているような症状)に対する顎きり手術を併用するような例の治療を取るか、あるいは矯正治療単独で治療を遂行するか>などがあります。しかし、日本の先生方は世界レベルで比較しても(比較したし資料研究はありませんが)レベルが高く、器用ですから現在の先生が心配する治療方法、使用装置の違いはあるにしても色々工夫して対応すると思いますから、多分、この点については心配ないでしょう。また、治療継続が不可能というような可能性は極端に低いものと思われます。 2.転医に際して気をつけること (1)治療経過や費用がわかる転医依頼資料を作ってもらうこと 現在かかっている先生に初診時や治療途中の資料を作成(コピー)してもらいます。できれば日本の先生への簡単な治療経過、費用(どのくらいの契約で、転医時までにどのくらい費用を負担したのか)などについての簡単な報告書、依頼書です。この転医資料の作成には基本的に別途の費用はかかります。日本でも同じような状態で対応しています。 (2)帰国後も先生を捜す 現在の担当医に日本の矯正医の名簿(ワールドワイドの矯正医の名簿は持っていると思いますよ)などから、何人かの先生の連絡先、住所のリストをもらうこと。もらえなければ帰国後、日本矯正歯科学会のホームページにアクセスし、最寄りか、先生方が矯正認定医、指導医などのチェックポイントを意識し捜すこと(これは簡単です)。それでも心配ならば、最寄りの大学病院の矯正科を受信し初診の相談を受けること。日本人の先生方はよく相談に乗ってくれると思いますよ。納得できれば治療の継続をおねがいしたらどうでしょうか。 (3)矯正治療の継続費用は? 矯正治療は自費ですから、希望される毎月の調整料金のみでその後の治療を継続して行ってくれることは皆無でしょう。全く赤字になる可能性が大きいわけですから。従って、今の先生の所での治療費の納入状況をよく相談し返金できる状況であればそのことを主張することがよいと思います。私も数十年数多くこのような海外からの転医患者さんを経験しましたが、日本人は先方のいわれるようになり、時として、なぜ返金のことを話さなかったのかと不思議に思うことがありました。小石川矯正歯科クリニックでは海外の先生方と双方で患者さんの転医受け入れ体制を取っていますがすべての先生とそのような関係を持つことはできませんのでいくつかの症例では赤字覚悟で治療を行うことも出てきてしまっています。この問題は今後検討されるべきと思っています。 くり返しますが、現在の矯正医と相談して治療費を多く支払っているようであれば、返金してもらいたい旨、相談した方がよいでしょうす。いくら患者さんの突発的な理由で治療を断念することがあっても、契約時に、一旦契約し納入した金額はいかなる理由があっても返金しません、というような条項がない限り、治療の進んだところまでの料金を頂き、多く納入しているならば返金してくれると思いますが。ちなみに日本の多くの個人的なクリニック、一部の公的病院では返金します。治療開始後の返金はしないところもあります。むろん未納の場合にはその時点までの精算をすることになりますが。 3.転医資料の作成は? 基本的には、担当したクリニックの担当医が作成します。先に書きましたようにこの資料作成費用は別途かかります。いくらかかるかは、個々に異なります。 4.ではこれからどうすればよいか? 色々の方策を書きましたので、考えてみて下さい。東京近郊に帰国するので合って、なおかつ相談するところがなければ小石川矯正歯科クリニックに連絡して下さい。相談は無料です。また私どもの所で治療の継続をしなくとも結構です。e- kyouseiのこの質問コーナーにはボランテイアの立場で参加しているのが理由です。 |
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