文京(小石川)先生の「みんなの疑問Q&A」
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[612] 治療方針のご相談- ■親質問/質問引用/メール受信=OFF■ □投稿者/ K -(2002/07/13(Sat) 11:02:39) □U R L/ 私は現在44歳の主婦です。子供のころから虫歯はほとんどなく歯並びも人から褒められるくらいでした.体の凝り、筋のつれ、体調不良等で困りあちこちの治療を回るうちに歯科でみてみたらと薦められ10年以上もかかったことがなかったのですが歯科を受診しました。8年前のことです。 そこで子供のころ治療した虫歯を再度処置するといわれて痛みがあったわけでもないのに初日に神経を抜かれてしまいました。その1本の歯の治療に半年かかり結局歯を抜いてしまいました。同時に噛み合わせが悪いのでしょうと言われスプリントのようなものを作り治療をしていましたが思うように体調が良くならずどんどん悪くなっていくようでした。知り合いから大阪のM先生が浜松医大で診察・治療をされているのを聞き、7年ほど前にテンプレート治療をスタートしました。 テンプレート治療は上手く調整ができたときは本当に症状が改善され自分がいままで苦しんできたことも忘れるほどでしたが上手く調整ができないときは反対に調整したことを悔やむこともありました。 4年くらい続けていましたがテンプレート治療が難しいこと、M先生が一人でやられていること、最終的には補綴により奥歯をかなりの本数高くしなければならないことを考えたとき、続けていくことの不安が頭につき別の治療を探すことにしました。 2年前にいろいろと市販されている本を読み、噛み合せが体の不調の原因と書いたO先生の医院を訪れることにしました。 初診の日に検査を一通り行ったあと先生の出された治療方法は矯正でした。私の歯は右の奥歯高さが低かったので矯正より内側に倒れた歯を起こして高さを出すとのことでした。補綴は最小限にするがほとんど矯正でうまくいくであろうとの説明でした。矯正に関しては大変な不安を抱いておりました。特に40歳を過ぎてからの矯正ですし、歯並びは問題ないのですから噛み合わせのために本当にやるべきか迷いました。 しかし歯科に対する知識も無かった上、他に良い方法は見当たらず悩んだ末、O先生に託すことに決めました。治療期間は3年で100万円といわれました。 初めは部分的な矯正かと思っていたのですが上下全体にブラケットを着け、ワイヤーを締め大きな矯正となり、目的もよく分りませんでしたが信用して任せるしかありませんでした。ワイヤーを付けるとさすがに苦痛で噛むこともできず、ワイヤーに挟まった食べカスを取るのに30分もかかる非常に負担の大きな治療となってしまいました。 月に一度の通院で調整をしましたが締め付けによるものだけではなく全体の歯が動き、咬み合わせが狂ってきたのか体の左側の頭部から背中あたりまでが特にひどくのですが筋肉が緊張し日々の生活にも影響するようになりました。 翌年3月ごろ、その苦しみを訴えた際に突然これにて矯正を完了して補綴による治療にすると言われ驚きました。歯は大部動いているとのことでしたが明確な治療方向の説明もなく、1本抜けている歯をインプラントで治すことばかりに気を取られている感じでした。こちらは3年という期間をはじめに聞いていましたし、噛み合わず食べることも出来なくなっているので半端な矯正は困る、ともかく噛み合わせの改善を目指してほしい旨を伝え、継続することになりました。 後で考えると先生の認識のなかにはその時既に矯正に限界を感じていたと思います。わずか4ヶ月ほどですが。 その後も同じように調整を繰り返してき、また矯正をやりながらも削ったり盛ったりしてきましたが通院する都度具合が悪くなるように思えて8月になり先生に治療状況と先の見通しを尋ねたところ、矯正では無理で奥歯を6〜8本クラウンにしなければならないとの言葉でした。 やはりという気持ちと騙された気持ちでこの中途半端な状況をどうしようかと途方にくれました。歯の上下が全く当たらず食べることも大変でした。その前に左側の歯を患者への説明もなくだいぶ削ってしまったので症状はさらに悪くなっており前のテンプレートの経験から高さを調整してほしいと切望して仮の処置としてプラスチック(レジン?)をほとんどの歯に盛りました。 それ以降、O先生を訪ねる気になれず矯正も中途半端なままで通院を止めました。しかしそのままにはできず困っていました。しばらくしてレジンで盛った犬歯の当たりが悪くどうしようもなくなったので近所のS歯科医院を訪れて処置してもらいました。(もともと犬歯が低かったところへ持って高くしてあった) そこの先生が師事していた歯科大学の矯正科の教授を紹介してもらうことになりました。昨年の秋のことです。 それからまた新たな治療が始まると期待していたのですが実際にはがたがたになってしまった噛み合わせでわずかにあたるところの強い刺激(痛みではなく疼きに近い)を取り除くことを始めに行いました。前歯だけで支える入れ歯のようなものを作りました。(テンプレートのまったく逆) 数ヶ月で左の歯の疼きは改善したのでプラスチックを口腔内で盛り、一部の歯に装着して噛み合わせをよくする試みをしました。ところが奥の噛み合せをなくしてしまったので身体の症状は改善されるどころか悪いほうへ進みました。私の犬歯がもともと短かったこともあり教授の犬歯誘導を第一とする治療方針をうまく進めることができず2,3回同じようなことを繰り返して今日に至っております。以前の矯正の影響か、また削った影響か、歯根の吸収もあり、歯も(特に左上)びっくりする程割れているそうです。 現在は治療というより上下の歯が直接当たらないように前歯にプラスチックを嵌めておりますがそれを外しても噛み合わせはほとんどなく、一ヶ所が当たるだけの状態になっています。 ともかく、身体はひどい凝りですし食いしばれませんから力が入りません。疲労が激しく、常時左半身と左上歯に不快な疼きとも痛みとも言えぬ感じがあります。左腕はぷら〜んとして小指・薬指はまったく利きません。毎日の家事やっとの思いでしておりますが夕方近くになるともう立ってもいられないほど疲労困憊しています。 なんとかこの状態から一刻も早く脱出したいのですがどうしたらいいのでしょうか。 |
[613] Re[1]: 治療方針のご相談- ■質問引用/メール受信=OFF■ □投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2002/07/15(Mon) 08:42:33) □U R L/ http://www.koishikawa.com <長期の治療後、期待した結果が得られず、どうしたらよいか?> 文面を拝読し、相当大変なことでしたね、とい印象です。さて、それではどうしたらよいか?ということになりますが、現在診て頂いている歯科大学の教授の所での治療を重視したらどうでしょうか?。といいますのも公的な立場で治療をするということは、是が非でもよい結果を出したいとその教授も頑張りますし、大学病院ですからある意味での専門医の集まりです。矯正治療単独では無理なようであれば、他の診療科の先生方にも意見や共同治療を求めますから、その意味においては安心感の割り合いは高くなることと思われます。私も、大学におりますので、自身の限界や他の科との共同治療も行います。回り回って、現在にいたっておりますが、専門科の集団である公的病院での治療が望まれると思いますが。 ただし、納得行かないようで有れば、他の大学病院へ転医しても構わないのではないのでしょうか?。 <追加> 典型的な治療に伴う、体調不良が伺われますが、診ていませんのでこれ以上のコメントはできません。しかし、諦めずに、御自身がよくなるんだ、という気持ちを強く持っておれば、改善の方向性は出てくるものと思われます。 |
[615] Re[1]: 治療方針のご相談- ■済! / 質問引用/メール受信=OFF■ □投稿者/ K -(2002/07/15(Mon) 23:09:49) □U R L/ 小石川先生 お忙しいところ、早速のご回答ありがとうございました。ご意見を参考にしてもう一度よく考えて治療を進めていきます。 |
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