神奈川県川崎先生の「みんなの疑問Q&A」
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[167] 顎関節と矯正治療- ■親質問/質問引用/メール受信=OFF■ □投稿者/ urara -(2004/09/15(Wed) 15:35:35) □U R L/ 先生、初めまして。 現在矯正治療を検討しており、先日相談の為に、ある矯正歯科へ足を運びました。 パノラマレントゲン撮影をした結果、顎関節に異常(?)が見つかりました。 右の下顎骨に比べ、左の下顎骨の方が細く右の半分程度で、長さも右の2/3程度の長さということがわかりました。(何らかの原因で吸収を起こして、そういう風になったのではという説明を受けました) 歯の矯正自体は、かなり歯並びが良くないので、上下各2本計4本抜いて矯正治療をした方がいい歯だけれど、「矯正をすることで、顎関節の吸収を引き起こしてしまうという、症例(論文?)もあるので、矯正したことで吸収が酷くなることもあるかもしれないし、今のままの状態でいくかもしれないし、何ともいい切れない状況です」と、先生から説明されました。 吸収が進行してしまうと、下顎が後ろに下がっていき、やや出っ歯の様な状態になるかもしれないとのことでした。 もし仮に矯正治療をして吸収が進行した場合、どの様な弊害が起こると予測できるのでしょうか? (下顎が後ろに下がるというのは、外見的にかなり酷い状態になるのでしょうか?また、中年や老年期になってから出てくる弊害というのはあるのでしょうか?) 相談をした矯正歯科の先生には、「矯正するには、(顎のこともあるので)難しい患者であること。これから先の顎のリスクの事も考えて、矯正するかしないかよく検討して見て下さい」といわれました。 矯正するのかしないのか、なかなか踏ん切りがつかないでいる現状です。 先生のご意見や見解もお聞かせ頂きたいと思い、書き込みをさせて頂きました。 宜しくお願い致します。 |
[168] 補足- ■質問引用/メール受信=OFF■ □投稿者/ urara -(2004/09/15(Wed) 15:49:09) □U R L/ 骨が細い(薄い)、短いというのは、いわゆる「下顎頭」の部分だと思います。 |
[169] Re[1]: 補足- ■質問引用/メール受信=OFF■ □投稿者/ 両川弘道 -(2004/09/15(Wed) 20:02:57) □U R L/ uraraさんは何歳でしょうか?。とりあえず成人と仮定してお答えいたします。 おおむね、担当医の話で間違いないと思います。私が担当するとしても同じようにリスクの可能性を話し判断はあなたにしていただくことになるでしょう。 関節頭が吸収を起こす場合は成長期の子供の方が多く、成人したあとで、矯正治療中に吸収が進行した例は(私は)診たことがありません。ですがあなたの場合も進行しませんとはいいきれないのですが、やはり成長期の子供より吸収の進行の危険度は低いといえるでしょう。 関節頭が吸収すると下顎が後ろにさがるというより、開咬(前歯の上下にスキマができ前歯でかみ切れない)になります。 現在痛みがないのならそのまま矯正治療ができる可能性も少なくありません。 だだ、長さが2/3程度というと顔とかアゴは曲がっていませんか? 顔の曲がりも治したいということですとアゴの骨の手術をしないと治りません。 |
[170] ありがとうございます- ■質問引用/メール受信=OFF■ □投稿者/ urara -(2004/09/15(Wed) 21:53:40) □U R L/ 早速のお返事、ありがとうございます。 現在の年齢は、29歳になります。 普通の状態では、まず痛みはありませんが、緊張状態が続くと顎が疲れやすかったり、大きい口を開けると、顎がずれて閉じる時にカクンとなる状態です。 外見から見る限り、顔の曲がりは無いように思います。 (骨格的なことになると、精密な検査をまだ行っていないので分かりません) 現在の歯並びはというと、奥歯で歯をかみ合わせた状態で、上の歯が下の歯を覆い隠してしまうような感じです。(下顎後退症なのでしょうか?) 私の様な症例は、顎変形症に含まれるのでしょうか? ともあれ、外見的にいたたまれないという様な状況には、ならなさそうですね。 成人後の吸収の進行の危険度も低いと知り、少し安心致しました。 疑問があるのですが、矯正治療をしたことで、下顎頭が再生するという可能性はあるのでしょうか? |
[171] Re[3]: ありがとうございます- ■質問引用/メール受信=OFF■ □投稿者/ 両川弘道 -(2004/09/17(Fri) 19:35:21) □U R L/ 上の歯が下の歯におおいかぶさるような咬み合わせの場合、関節に負担がかかり顎関節を発病する割合が多いようです。 保険が適用できる顎変形症は手術をするようなタイプでないとその範囲に入りません。 また普通では下顎頭が再生するという可能性はないのが通説です。 |
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