歯科矯正クイン
― 子供の患者さんは多いですか
土地柄、最初は成人の方が多かったんですが徐々に子供の患者さんも増えてきました。
― 患者さんに対して厳しくなる時もありますか
矯正治療というのはゴールに向かって進めていく治療です。そして患者さんと矯正医の二人三脚なんですね。患者さんと私のどちらか一方だけが頑張っても二人で目指しているゴールに辿り着けない。最初によく話し合ってどこまで治したいかというゴールをしっかり決める必要があります。矯正治療では目標を達成するために歯を抜くことがありますが、それは患者さんにとってかなり覚悟のいることだと思います。でも、覚悟を決めて抜いたからには決めた目標まで行かないと。途中はちょっと辛いですけど、いい結果が待っていますからね。患者さんが頑張れないときには少し厳しくなるときもありますね。私自身もいい加減なところで妥協しないように自分に厳しくあらねばなりません。
― 患者さんに接する時のこだわりはありますか
矯正治療を学んでいる頃、口の中を観察するといろんなことが口の中で起きているでしょう。それをひとつも見逃してはいけないから真剣。ワイヤーを曲げたりする時にも本当に集中してやっていました。患者さんとの会話もあまりありませんでした。今でも集中している時はシーンとした診療室になります。でもね、患者さんとのコミュニケーションが大事だなあって最近つくづく思い始めたんです。二人三脚しているのに相手が何を考えているのかわからなかったら上手くゴールになんてたどり着けないですものね。今の私のオフィスでは疑問に思ったことはすぐその時に聞けるような雰囲気になっています。