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    [2176] 小児 、片側交差咬合。 正中、顎のずれ?-

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    □投稿者/ よし -(2006/09/11(Mon) 05:23:48)
    □U R L/

      はじめまして。9歳女児で右上の2番に片側交差咬合があります。(左が先に生え変わりました。)スペース不足で前にでられない状態です。おそらく交差咬合になってからだと思いますが、上下の正中がずれてきており、上が右にずれているように見えます。顎のずれは一見したところはっきりわかりません。
      2件の矯正歯科で相談したところ(X線撮影済み)、1件目では
      (1)下顎が左に2-3mm程度ずれており、上顎にはほぼずれなしとのことでした。また、まだ生えていない永久歯も込み合っていそうとのことでした。治療法として@上を拡大して交差を補正する。→A11−12歳くらいまで顎の偏位をとるよう上下をあわせる装置を夜間中心にする。→B必要に応じ拡大(抜歯もあり得る)し、2期的に歯列矯正する。BをAより先にすると顎のずれが拡大すると。         他院では
      (2)顎のずれは心配なし。片側のみ交差になったのは歯の萌出の順番でスペースがとられたためで、拡大して交差を補正することで正中線もあうようになる。治療は@12歳ごろまで固定式で上下の歯列の拡大をするA2期治療でワイヤーで歯列を整えるとのことでした。
      疑問点は、(1)では
      混合歯列期に拡大治療を十分行えず、抜歯になる可能性が高まるのではないか?顎の偏位に対しAの治療がどの程度有効なのか?。BをAより先にすると顎のずれが拡大するのは本当か?混合歯列期以降でも拡大治療(非抜歯矯正)できるのか。
      (2)では、提示の治療のみで顎のずれは心配しなくてよいのか?です。
      また、非抜歯矯正は長期データないようですが、デメリットはなんでしょうか?
      よろしくお願いいたします。




    [2177] Re[1]: 小児 、片側交差咬合。 正中、顎のずれ?-

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    □投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2006/09/12(Tue) 12:23:37)
    □U R L/

      <顎のズレ(偏位か変形か?)と抜歯の可能性など>
       まず上下歯列の正中線を考えるとき、基本は鼻の正中=おおよそ顔の正中線と考えますが、顔の正中と上下の歯列の正中線ズレがある代表的な原因は、
      (1)上下の顎骨自体に左右の非対称性の発育をきたしている
      (2)下顎骨が口が開けられている状態から歯を咬みこむときの動作の中で顎のズレが生じ、結果として上下の正中線の不一致を認める
      (3)混合歯列期で今回のように左側の前歯が右側の前歯に先んじて生えたため結果として正中線が偏位してしまった
      (4)(3)に関連して右側の2番目の歯が反対咬合になってしまったため、上顎の正中線が右にズレ下顎の咬みこむ時の顎の動きそのものがさらに上下の正中線のズレを増悪化させてしまっている(推測)
       など様々です。従って現状計画を考える上で重要なのは、正中線のズレについてはこのような一つ一つについての検討がなされた上でのこととなります。
       以上のことから、正中線のズレの原因を明確にご理解することが必要と思われます。

       疑問点:混合歯列期における歯列の拡大と抜歯非抜歯の判定は難しく、拡大の結果非抜歯による治療が行われたとしても口元の突出感などがのこり、再度抜歯治療に変更することも少なくありません。歯列の拡大が必要ならば行うのですが、上記の点を考慮し治療を受けられたらよいと思われます。
       (3)を(2)に先駆けて行うと顎のズレが拡大するか?については前述のように何が顎のズレの原因かにもよります。加えて後者の先生の顎のズレの心配も同様に何が原因かによります。
       非抜歯での治療のデメリットとしては口元の突出や無理な歯の配列に伴う治療後のかみ合わせの安定性、また非抜歯といっても親知らずの歯を早期に抜歯する並行して行う処置などもありますので先生の説明に理屈があるかどうかを検討されるとよいと思われます。
       抜歯、非抜歯治療にしろよほどの先生でないと長期の臨床データは持っていないと思われます。しかし持っていないからといって心配されることもないと考えます。先生のキャリアーなどを考慮して決断してください。




    [2178] Re[1]: 小児 、片側交差咬合。 正中、顎のずれ?-

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    □投稿者/ よし -(2006/09/12(Tue) 15:19:19)
    □U R L/

      ご回答ありがとうございました。
      顎のずれの原因については (3)の後に明らかにずれてきたため、(3)とおそらく(4)が考えられますが、骨格的な問題は多分ないと思われます。歯ぎしりはまにしている様です。
      この場合の治療はいかがでしょうか?
      度々の質問申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。




    [2179] Re[2]: 小児 、片側交差咬合。 正中、顎のずれ?-

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    □投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2006/09/12(Tue) 18:19:02)
    □U R L/

      <歯ぎしりの治療?>
       前歯の反対咬合の存在により下顎の無理な開閉運動をきたしていることが歯ぎしりの要因のひとつとして考えられます。従って、この部の治療が進むにつれて歯ぎしりの発現頻度は低められるように思われます。治療は種々の方法、装置などがありますので担当医と相談してください。
       混合歯列期での歯ぎしりは永久歯の交換に伴い減少する少なくありません。歯ぎしりを引き起こしやすい上下の顎の形態、咬むことに関係する咀嚼筋群、不正咬合の種類など、これもまた色々な要素が関係しています。いずれにせよ、矯正専門医のところでの観察、処置等が必要になるものと思われます。




    [2180] Re[3]: 小児 、片側交差咬合。 正中、顎のずれ?-

    質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ よし -(2006/09/12(Tue) 19:28:10)
    □U R L/

      早速のご回答ありがとうございます。質問を明確にしようと思っていたのですが、お返事が早く間に合いませんでした。すみません。
       質問の趣旨は、
      おそらく本例は骨格的な変形でなく、偏位(原因として前出(3)(4)以外に噛み癖や姿勢なども影響しているかもしれませんが)と考えられますが、その場合、矯正治療全体についてお勧めはなにか、特に拡大治療を先行した場合、顎のずれが拡大するか?ということです。

      大雑把にいうと変形なら手術で対応?、本例のような偏位の場合なら、交叉咬合の補正でほぼずれはなくなり、前出の”A11−12歳くらいまで顎の偏位をとるよう上下をあわせる装置を夜間中心にする。”というような治療はあまり実質的な意味合いはないのでしょうか?度々、誠に申し訳ございませんが、よろしくご教示お願い申し上げます。


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