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痛みの少ない矯正

痛みの少ないローフリクションシステム

矯正治療は、歯に力を加えて徐々に動かしていきますので、痛みがまったくないというわけにはいきません。痛みの感じ方には個人差がありますが、一般的には装置をつけたり調整した直後に痛みを強く感じ、徐々に小さくなってきます。

痛みを少なくするためには、従来は医師のワイヤー調整などのテクニックにかかっていましたが、近年、矯正装置の機能で痛みを少なくする方法が開発されています。
ローフリクションシステム（＝摩擦が少ない）、セルフライゲーションシステム（＝自ら結紮する）などと言われる摩擦を少なくした装置で、製品としては下記のものがあります。

• デーモンシステム
• クリッピー
• クリアスナップ
• クイックリアー　　　　など

ローフリクションシステムの特徴

従来の矯正装置は、歯の表面につけたブラケットとワイヤーを細い線で縛り付けて固定しています。そのため最初に強く力がかかることになり、強い痛みの原因となっていました。
ローフリクションシステムは、ブラケットとワイヤーを固定せずに自由に動くようにすることで摩擦を少なく（ローフリクション）しました。これにより、力を分散させて弱い力で歯を動かすため、痛みを少なくすることができます。

ローフリクションシステムは、痛みが少ないだけでなく、調整に要する作業時間や通院回数が少なくできる、効率的に歯を動かすため治療期間が短縮できる場合がある、などのメリットもあります。