矯正治療って?
不正咬合の原因は?
遺伝
歯の大きさや本数などはある程度遺伝します。親の歯並びが悪いからといって必ず子の歯並びも悪くなるということはありませんが、悪くなりやすいということはあるようです。歯数が多い、あるいは少ないという方は早めに矯正専門医に相談しましょう。
口の中の癖
- 舌の癖
舌が歯の裏側で、いつも同じところを触る癖がついていると、不正咬合になる可能性があります。例えば、上の歯の裏側を押していれば出っ歯に、下の歯の裏側を押していれば受け口に、上下の歯を押していれば、開咬に。気をつけましょう! - 口呼吸
口を閉じている時、唇と舌は歯をはさんでバランスをとっています。ところが、鼻呼吸ができず口呼吸になると口が開いた状態になり、そのバランスが崩れてしまいます。唇は開いたままで舌が歯を押し続け、不正咬合の原因になります。 - 指しゃぶり
赤ちゃんの時に指しゃぶりをしている子は半数以上ですが、5〜6歳になってもやめないようなら要注意です。指によって歯が押され、上下の歯がかみ合わなくなることがあります。 - 生活上の癖
いつも同じ手で頬杖をつく、片側でモノをかむ、同じ方向を向いて寝るなどの癖がある人は顎がずれてくることがあります。 - 乳歯のむし歯
初めての永久歯は、乳歯列の一番奥に生えてきます。この歯は、6歳ごろ生えてくるので、6歳臼歯と呼ばれています。6歳臼歯が生える以前に乳歯がむし歯になって抜けていたりすると、6歳臼歯が本来の位置より前に生えたり、空いた位置に向かって歯が倒れていったりして、それ以降に生える永久歯がデコボコになります。 - 顎の大きさ
顎の大きさというのは、遺伝ということも考えられますが、その他に、小さな頃から柔らかいものばかりを食べていて、顎が未発達であることが挙げられます。日本人の歯は大きく厚ぼったいと言われているので、小さな顎に大きな歯が並びきらずにデコボコになってしまいます。
放っておくとどうなるの?
- むし歯・歯周病・口臭
歯並びが悪いと歯磨きが上手にできません。重なっている歯など、歯ブラシが隅々まで届かず歯垢や歯石が溜まってしまいます。その結果、 むし歯や歯周病の原因となることがあります。また、かみ合わせが悪いと食事の時自静作用がある唾液の分泌が少なくなり、口の中の殺菌性が低下し口臭の原因にもなります。 - コンプレックス
歯並びが悪いと、それがコンプレックスになってしまう場合があります。人と話をする時というのは、口元に目がいってしまうもの。話をするのが苦手になったり、口を大きく開けて笑えなくては、口元だけでなく性格にも自信を失ってしまいがちです。 - 全身
歯のかみ合わせは、肩こりや腰痛、顎の痛みなど全身と深くかかわっていることがわかってきています。特に顎の痛みや口を大きく開けられないといった、顎関節症という症状は、不正咬合がその一因と言われています。