文京(小石川)先生の「みんなの疑問Q&A」
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■質問引用返信■ ・投稿者/ ひなひな -(2009/01/09(Fri) 17:02:09) ・U R L/ 初めまして。 9歳の娘の矯正治療についてご相談させていただきます。よろしくお願いいたします。 歯並びがガチャガチャなので矯正歯科に相談しました。 まだ治療前なのですが、事前の検査(レントゲン含)の結果、 元々顎が小さいため、いずれは歯を数本抜くことになりそうだと診断されました。 歯がガチャガチャなことよりもかみ合わせが悪い方が問題。今、スペースが無くて出てこれない歯が出てくるまでは、見た目を整える治療よりもかみ合わせを直す治療を優先する。 矯正期間は、永久歯が生えそれってからもしばらくかかる。とのことでした。 そんなに長くかかるのですか?健康な歯をぬいてしまっても生涯にわたって問題無いのですか? と聞いたところ、 短期間で治療をしても大人になると戻ってしまう。 歯を数本抜いても全く問題ない。とのことでした。 歯科医を数件まわった結果、かみ合わせの悪さまで考慮した治療計画を提示して下さったのはこちらの先生だけなのでこのまま治療を受けようかと思うのですが、「抜かずに短時間で終わる矯正」を売りにする矯正歯科も多い中でこちらの先生にお願いしていいものか不安があります。 本当に歯を抜いても問題ないのでしょうか? [2501] Re[1]: 治療法について ■質問引用返信■ ・投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2009/01/10(Sat) 14:23:37) ・U R L/ <9歳の子供の矯正> 乳歯と永久歯が混じりあった時期での来院で将来永久歯の生えてくる隙間が十分でないとの判断でしょうからこのまま治療を開始しても良いと思われます。言い換えればこの先生の説明はいたって当たり前の説明であり治療計画であろうかと思われます。見た目の改善(ガチャガチャな歯を治す)と咬む機能の改善はコインの表と裏のような関係で機能を改善していけば結果的に見た目も良くなるでしょう。したがってこの先生の説明は前述したように当たり前と考えます。 一方心配している、「抜かずに短時間で終わる矯正」とはそういう症例もあるでしょうがすべての症例には当てはまらないのも事実です。アドバイスとしてはこのようなキャッチコピーを前面に打ち出しているクリニックは再考したほうが良いと個人的には思います。矯正治療に従事する専門医はほとんどの先生は歯は抜きたくないのは当たり前で、それでも抜歯しないと良好な治療結果が得にくいという場合のみ抜歯を選択しているのが実情と思われます。したがって安易に「歯は抜かない」などのような発言はしないものです。 1.そんなに長くかかるのですか?小学校からはじめて中学生まではかかるように思えます。 この治療計画は一般的なものです。すなわち第一期の治療として小学生時代の混合歯列期を対象に、第二期の永久歯列:中学時代の永久歯を対象とした治療の二段階方式での治療計画の示唆ですから一般的であり治療期間は長期にわたると考えられます。別法として短い治療期間を希望する場合には永久歯列になるまで個々の歯が変な風になっていても我慢し永久歯の生えるのを待って一時期に治療をしてしまうこともあります。 2.健康な歯をぬいてしまっても生涯にわたって問題無いのですか? 抜歯をする必然性が認められる場合に限って「問題は少ない」と考えられると思われますが。「歯を数本抜いても全く問題ない。」とのことに対しては診ていませんのでコメントは控えます。 3.「抜かずに短時間で終わる矯正」を売りにする矯正歯科も多い中でこちらの先生にお願いしていいものか不安があります。 こちらの先生に関する記述内容には同意する点が多く見られます。一方「抜かずに短時間で終わる矯正」の方に違和感を覚えます。 4.本当に歯を抜いても問題ないのでしょうか? 必然性があればよいと思われますが。 |
■質問引用返信■ ・投稿者/ KS -(2008/12/10(Wed) 09:26:25) ・U R L/ 反対咬合の矯正後、噛み合わせが徐々に戻ってしまい、現在は下の歯のほうが少し前に出てきてしまっています。(もしかしたら顎が成長したのかもしれません) 矯正中に抜歯もしてしまったのですがこの場合どのような治療が可能でしょうか? [2499] Re[1]: 矯正後(反対咬合のもどり、抜歯はしてしまっているが?) ■質問引用返信■ ・投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2008/12/10(Wed) 10:21:40) ・U R L/ 基本的には次の再治療が考えられます。他にも別法がありますが典型的な治療のみを書きます。 (下顎歯列に対して) 1.下顎親知らずを抜歯し下の歯、全体を後方に移動する。 2.親知らずはすでになければ1.に準じて歯を後方に移動する。 3.下顎前歯の本数を1本抜歯し前歯を広報に移動する 4.前歯、必要ならば他の歯も対象となりますが個々の歯の大きさを少し小さくし(歯の両脇を許容範囲内で削り=スライスという処置)下顎歯列内に隙間を作りその隙間を利用して歯を後方に移動する 5.顎変形症という症状に近ければ保険適用で下顎自体の大きさを手術により小さくし下顎を後方に移動する (上顎に対して) 1.上顎前歯を前方に移動できるようであれば移動する 2.上顎の大きさが小さい(基準値、下顎との相対的な大きさのバランスが悪い)などであれば上顎の前方移動手術(同じく顎変形症の認定が必要)で改善する (他) 上下の顎の大きさの問題か?個々の歯の位置の問題か?あるいは両者の組み合わせの問題か?などにより改善策、計画は異なりますので、矯正専門医に相談をというところでしょう。 |
■質問引用返信■ ・投稿者/ natsukichan -(2008/11/25(Tue) 16:25:04) ・U R L/ 矯正の検査をし、治療方針の説明をうけた段階です。本来反対咬合のようなのですが、上前歯の真ん中二本がでっぱって下の歯にかぶさり、その脇の二本は下が前にでている状態です。奥歯のかみ合わせは悪くないといわれましたが、口元の前突感(上の部分)、わらったりしゃべったりするときに下あごやはりでた感じになるのため矯正したいと思っています。なるべく短い期間で、わからないように治療したいと思い相談したところ舌側矯正+PAOOという手法の治療を提案いただきましたが、まだ不安なこともありご意見伺えればと思います。 1.PAOOのリスクについて:治療期間が8ヶ月ほどはやくなり1年ほどで終わる+歯茎の再生、歯列がもどりにくくなるというメリットがあるそうですが、ネットなどで調べてみると歯槽骨に穴をあけ、人工骨をいれるなどかいてありかなりのおおがかりなもののようです。どのようなリスクがあるのか知りたいと思っています。 2.舌側矯正装置によるはなしにくさについて:どうしてもはなしづらくなるようですが、なれればきちんと話せるとのことですが、どの程度までできるようになるのでしょうか。人前で話す仕事のため聞き取りづらさが残るのか知りたいと思っております。また英語ではどのような発音が難しいのかご存知でしたらおしえていただけますでしょうか。s、th、sh、lあたりが難しいのかとおもったりしています。 3.前突感の解消について:親知らずがすべてぬいてあるので、抜歯なしでインプラントをつかって後ろにずらし、前歯を下げるとのことでしたが通常はやはり抜歯したほうが効果が高いのでしょうか。また抜歯したほうが治療期間は短いでしょうか。 以上長文で申し訳ありませんが教えていただければ幸いです。 [2497] Re[1]: 舌側矯正、PAOOなどについて ■質問引用返信■ ・投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2008/11/28(Fri) 10:42:24) ・U R L/ <特殊な治療法?> 1.PAOOのリスクについて:どのようなリスクがあるのか知りたいと思っています。 上記のような方法が最優先の方法でない限りまず考えないほうが得策かと思われます。リスクに関しては術式はもとより術者の技能、患者さんの体質体調などもかんみされますのでなん%のリスク、予後の経緯などは診てもいませんので簡単にかけません。詳細はむしろ公的な医療機関(大学病院の口腔外科など)で再診等を試みたほうが良いと思われます。 2.舌側矯正装置によるはなしにくさについて:どうしてもはなしづらくなるようですが、また英語ではどのような発音が難しいのかご存知でしたらおしえていただけますでしょうか。s、th、sh、lあたりが難しいのかとおもったりしています。 英語の関してはそのように思われます。また日本語の発音に関しては「タ、ナ行」に話しづらさがあると思われます。より詳しい発音言語に関してはこれも大学病院の「言語治療室」等が口腔外科や形成外科に併設されていますので利用されてもいかがかなと思われます。 3.前突感の解消について:親知らずがすべてぬいてあるので、抜歯なしでインプラントをつかって後ろにずらし、前歯を下げるとのことでしたが通常はやはり抜歯したほうが効果が高いのでしょうか。また抜歯したほうが治療期間は短いでしょうか。 突出感の治療には通常犬歯の後方歯の抜歯が考えられます。この部の抜歯による前歯の後方移動量を親知らずの抜歯(すでに抜歯されているとのことですが)と比べると前者のほうが移動量が多いと考えられます。むろん検査診断等の実施によりより明確にイメージを捕らえることができると思われますが。 簡単に助言をさせて頂きましたが、心配であれば他の矯正専門医の相談を、というところです。 返信が遅れすみませんでした。 |
■質問引用返信■ ・投稿者/ 山田 -(2008/11/18(Tue) 13:31:08) ・U R L/ 私は3年前まで矯正をしていてほぼ矯正期間が終わったので 高校にはいってから歯医者には行ってませんでした。 ですが最近下の歯の歯並びのズレが目立ってきています。 なのでまた通うか迷っているのですが、 前は歯を抜かない治療をしていたんですが、 私は顎が小さいため歯が入りきらないと言われたので 顎を広げながら矯正していたんですが また矯正しなおしても顎がもとに戻りたがると思うので 抜歯する治療をしたいと考えているのですが、 矯正のお金や治療など、また1からのスタートになって しまうのでしょうか? それと、顎を広げ治療をしてから笑ったときにすごく 顔の奥歯に当たる部分だけがすごく出ているような 気がするのですがそれは気のせいなんでしょうか? 抜歯の治療の方だと顎を広げないですみ、顔の骨格 を小さくして小顔効果などもあるのでしょうか? もしよかったらお答えお願いいたします。 [2495] Re[1]: 抜歯について ■質問引用返信■ ・投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2008/11/25(Tue) 12:23:42) ・U R L/ 1.矯正のお金や治療など、また1からのスタートになってしまうのでしょうか? 多くの場合、治療をされた先生の所での再治療となれば治療費に関してのは配慮して下さると思われますが。 一方、新規の先生のところでの治療開始となればその先生のところでの料金体系になると思われます。先生により前の治療経過を考慮してくれる方もいますし、そうでない方もいます。何件か当たってみての判断とされるとよいと思われます。 2.顎を広げ治療をしてから笑ったときにすごく 顔の奥歯に当たる部分だけがすごく出ているような 気がするのですがそれは気のせいなんでしょうか? これは診てみないとわかりません。 3.抜歯の治療の方だと顎を広げないですみ、顔の骨格 を小さくして小顔効果などもあるのでしょうか? 口の容積が狭まりますので、極端な小顔とはならないかもしれませんが小さくなる傾向はあります。 |
■質問引用返信■ ・投稿者/ berry -(2008/10/06(Mon) 13:04:21) ・U R L/ はじめまして。先月、2年間つけていた装置がはずれリテーナーとなりました。 下顎には固定式リテーナー、上顎にはマウスピースタイプのものをつけています。 先生から歯はつねに動いているので、リテーナーは夜だけも一生使うようにと指示があり、少し驚きました。一生と考えると本当に大変ですし、ただリテーナーを使わなくなったらせっかく時間をかてて綺麗にした歯が後戻りしてしまうのではと考えるとやはり夜だけでも使えるうちは使ったほうがいいのかなとも思うのです。そもそもリテーナーは一生使うものなのでしょうか?装置をつけていた期間だけ使用すると以前聞いたことはあるのですが。 [2493] Re[1]: リテーナー ■質問引用返信■ ・投稿者/ 矯正矯正歯科クリニック -(2008/10/08(Wed) 11:58:36) ・U R L/ <リテーナーの使用について> 書かれていますように基本はワイヤーを装着していた期間と同程度となります。多くの矯正医はそのようなお話をされると思います。では2年経過後一時に使用しなくてよいのか?については3年目以降も夜を中心に使用して頂いていたほうが戻りは当たり前のように少なくなります。なぜワイヤーを使用していたのと同じ程度の期間のリテーナーの使用を話すのかといえば、それが治療に関する学問上の見解なのです(無論新知見が出てくれば変わるかもしれませんが)。人工的に作られた無生物の機械とは異なり生体ですから3年目以降に歯が戻る、新たな位置に移動することは考えられます。この変化を一般的には「後戻り」と言うのですが、許容範囲の後戻りと、再治療をしたほうが良い場合の後戻りがあります。許容範囲ということは食事をする時、会話時などで特に問題のない状態(改めて再治療をする状態でない)をいいます。症状により2年程度のリテーナーの使用で3年目以降リテーナーを使用しなくとも特に問題のない場合もありますし、治療学問上の目安を超え、3年目以降も継続してリテーナーを使用したほうがよいと考えられることもあります。 以上のことからワイヤーを使用していた期間と同じぐらいの期間リテーナーを使用して頂くことがかみ合わせを安定させる上でのひとつのガイドラインであることは確かと考えられます。一方今回のようにその後も長期にわたりリテーナーを使用することをお勧めしているのは少しでも、それが例え機能的に問題のない範囲での後戻りであっても、リテーナーを使用捨て頂くことの指示は少なくないかもしれません。このあたりの判断は患者さんと先生との判断にゆだねられているのも実情と思われます。 ちなみに私の場合は基本はワイヤー使用期間と同程度の期間の話はしますが同時にその後も就寝時を中心にできるだけ長く使用して頂いています。無論患者さんの同意を得ての話であり、定期チェック時の口腔内の清掃や健康チェックもあわせて行い単にリテーナーのチェックだけでは内容にして観察管理を行っています。このようにしていきますと後戻りの原因が歯肉の健康度の低下であったり、歯の磨きすぎによる(不適当な歯磨き)歯肉部の退縮、その後個々の歯の動揺の出現、それらによるわずかな歯の位置的変化の出現(これ自体矯正治療に関連するあともどりとは断定しにくいのですが)などのマイナスの口腔健康度のチェックもしやすくなります。 以上のことから一生という言葉はちょっと言いすぎかもしれませんが3年目以降も定期的に、リテイナーの使用方法も含め診ていただくような習慣をもたれると良いと思われます。20年近くリテーナーを一日おきに夜のみ使用して頂いている方もいますし、リテーナー1年間使用後、その後10年経過時でもほとんど後戻りが見られない方もいます。要は個々の患者さんの治療内容により、また結果によりその後のリテーナー使用期間の異なりは存在します。先生がどのような意味で一生といったのか再度確認されておくのも安心が得られる要素ですのでお聞きになってみてください。 長々とすみません。 |
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