文京(小石川)先生の「みんなの疑問Q&A」
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■質問引用返信■ ・投稿者/ かず -(2001/06/09(Sat) 01:10:04) ・U R L/ 20歳の男です。 最近になって気がついたのですが、口を大きく開いたり閉じたりすると 左のこめかみというか頬のあたりで「カリカリ」とか「シャリシャリ」 と言う感じの音がするんです。 左だけということで、きっと噛み合せなんじゃないかなと思うんですが、 痛みとかはなくて、違和感というか音へのイライラがあるだけの状態です。 僕には埋没歯があるらしいのと、そろそろ親知らずの関係なのかなとも思うのですが、 やっぱり矯正という可能性もあるのかなと思って質問させていただきました。 原因と直し方など、もし何かわかりましたらアドバイスをいただけたらと思います。 よろしくお願いします。 [206] Re[1]: 噛み合せなんでしょうか? ■質問引用返信■ ・投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/06/09(Sat) 10:24:13) ・U R L/ http://www.koishikawa.com <現在の症状?と対応#1> 成人男性、左側のこめかみ部に口の開け閉め時に音(カリ、シャリ)がする。痛みは出ていないが気になる。埋没歯(正確には埋伏歯まいふくし)があり、これとの関連性を疑っている。 多分、文面から考えますと顎関節症(3大症状:口の開け閉め時に音がする、口が開きにくい、口の開け閉め時に痛みが走る)と考えられるようです。年齢的に、また症状的には差程、ひどい状態ではないかも知れませんが、早期に矯正医の相談を受けておいた方が賢明だと思います。放置しておけば現在の症状は悪化することが予測されます。 <どのような処置が考えられるのか?対応#2> かみ合わせの異常により現在の症状が出現したとなれば、原因歯、あるいはかみ合わせを歯の移動(矯正治療という意味)やかみ合わせの調整(咬合調整こうごうちょうせい)、あるいは人工的な歯をかぶせるような処置で対応することが少なくありません。 これらの処置に先駆け、必要なのは、本来、どのような口の開け閉め運動(個人にあった適切と思われる下顎運動路かがくうんどうろ(違和感のない、あるいは症状が出ないという意味))が適切かをスプリント(装置の名前)と呼ばれる装置を用い数カ月かけて確認します。確認された下顎の位置に沿って、顎周辺に出現していた症状の軽減を確認してから先に述べたいくつかの処置をはじめます。このような治療計画が一般的と考えられます。 埋伏歯(かずさんの場合は親知らずを差しているものと思いますが)の異常な存在状態によりかみ合わせの以上が出現することも少なくありません。この埋伏歯と現在の症状の因果関係については、やはり歯科医、矯正医煮相談する方がよいでしょう。具体的な治療計画、あるいは気になるでしょう費用についてもその時に、質問し、納得した形で(とはいえ始めてのことですから100%ととはいえませんが)治療を始められるとよいと思います。 何かあればどうぞ。 [207] Re[1]: 噛み合せなんでしょうか? ■済! / 質問引用返信■ ・投稿者/ かず -(2001/06/09(Sat) 12:08:25) ・U R L/ アドバイスありがとうございます。 経過のようなものになるのですが、今日起きてみたら音みたいなものは消えていました。 ただ、よくよく思い出してみると今までにも何度かこのようなことはあったような気がしてます。 埋伏歯というのは、親知らずではなくて一本の永久歯のようです。 なんだか永久歯同士が乳歯を挟むようになってて、すでに変なかたちで下に永久歯がある状態みたいです。 これ以上動くようではないということで、痛みなどが出てきたら治療をと近くの歯科で見てもらっていました。 とりあえずは悪化の可能性もあるということですので、是非一度矯正歯科のほうにうかがわせていただこうと思います。 今回はどうもありがとうございました。 [208] 前歯だけはできますか?? ■質問引用返信■ ・投稿者/ なおこ -(2001/06/09(Sat) 23:08:46) ・U R L/ お忙しい中、失礼します。私は、22歳の女です。 私は、大学に入った頃から自分の歯並びにコンプレックスをもっていて、矯正したいと思っています。しかし、治療費が心配です。だいたい100万くらいすると聞いています。 下の歯はきれいに揃っているので、上の歯だけ矯正したいと思っているのですが、できるのでしょうか??料金は少しは安くなりますか??ちなみに奥歯2本しかかみ合っていません。よろしくお願いします。 |
■質問引用返信■ ・投稿者/ みけらん -(2001/06/02(Sat) 22:10:34) ・U R L/ 20代後半の女性です。 私の悩みは下の前歯の真ん中の1本だけが 後ろにずれていて、口を開けた時などその1本の 先だけが5mmくらい「ぴょこん」と飛び出ている ことです。 口を開けて横から鏡で見ると、やはりその1本の ことでガタガタした印象です。 歯科医院(矯正専門ではありません)に 相談すると、 ・一般的な矯正 ・歯を小さく削り人口の歯をかぶせる (よく分かりませんが・・) の二つの方法があると言われました。 しかし、いわゆる「矯正」は長い時間がかかるし、 健康な歯を削るもう一つの方法もあまり勧めたく ない様子でした。 私としては、正直いうと矯正というのも やはり恥ずかしい・・ 例え健康な歯を削ることになっても、簡単に (簡単なのか実はよく分かりませんが) 長年の悩みから解放されるならそれもいいでは ないか?と思うのですが・・。 [203] Re[1]: 1本だけがズレているが?#1 ■質問引用返信■ ・投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/06/04(Mon) 11:05:45) ・U R L/ http://www.koishikawa.com <現在の症状?> 成人、女性、下の前歯のまん中が1本だけズレている(乱杭歯=叢生そうせい)。他に気になることは不明。 前歯のズレの原因としては、代表的に次のようなことが考えられます。 (1)歯の位置する顎の大きさと歯の大きさが不調和(歯の大きさが大きい、顎の大きさが小さい等の組み合わせ)。 (2)上顎前突(じょうがくぜんとつ、いわゆる出っ歯のような状態)などの症状で、前歯のかみ合わせが深く=かみ合った時、下の前歯を上の前歯が被ってしまい見えないような状態=禍蓋咬合かがいこうごう、などで前歯の歯の傾き度(歯軸しじく)が基準に比べ舌側へ過度に傾いたような状況(前歯は唇側に過度の傾くと前歯にすきっ歯(隙間)の傾向が、反対に舌側に傾き過ぎると乱杭歯のようにきれいな歯並びにならず、重なりあったような状態で並ぶ)により前歯に乱杭歯の状態を観察する。 その他にも色々原因が考えられますが、割愛します。 <ではどう対応すればよいか?> 相談された先生が示したように矯正専門のクリニックで歯の移動を行うこと、もう一つはその乱杭の程度にもよりますが前歯(通常犬歯から反体側の犬歯までの6本をいいます)を少しずつ細くし(スライスという処置)前歯に隙間を作り、矯正装置で歯の移動を行う、などが代表的な方法です。 しかしここで注意したいのは、前歯の乱杭歯の状態が単純に、歯の生えるところの顎の大きさと歯の大きさの不調和によるものだけなのかどうか?、またその乱杭状態が前歯だけなのかどうか?、他の歯、ならびに、かみ合わせには問題はないかどうか?などの症状のチェックが重要です。もし治療すべき部位が、前歯だけと限局されれば、本格的な矯正治療にはならず、限局的な矯正(下の歯列にのみ矯正装置を付けて治すことなど)で目的とした治療結果が得られるかも知れません。 相談先の先生が矯正医でなければ、治療をするしないに関わらず一度矯正クリニックでの相談を勧めます。相談に当たっては、矯正の相談だけしたいこと、その時にかかる費用は?、この2点は必ず確認しておくとよいでしょう。 <装置は目立つかな?> もし、矯正治療が下の歯列だけであるとすれば、上の前歯につける矯正装置に比べ、下の方が目立ちにくい傾向はあるようです(余談ですが、前歯が反対咬合のような場合には下の前歯に付けた矯正装置は目立つかも知れません?)。また限局的な矯正治療の内容となれば費用も低いと思われます。治療期間については症状を正確に判断できませんので何ともいえません。 また何かあればどうぞ。 [204] Re[1]: 1本だけがズレているが?#1 ■済! / 質問引用返信■ ・投稿者/ みけらん -(2001/06/04(Mon) 13:01:34) ・U R L/ 丁寧な回答をいただき感激しました。 先生のおっしゃる通り、一度専門の医院を 尋ねてみようと思います。 本当にありがとうございました。 |
■質問引用返信■ ・投稿者/ なお -(2001/05/15(Tue) 19:44:03) ・U R L/ はじめまして、いろんなHPを検索してやっとこのHPを見つける事が出来ました。 私の子供は、小学校6年生で3年生の時から矯正をしています。 治療しようと思ったきっかけは、上の前歯2本がV字型にねじれて生えてきたので 隙間が出来ると一番目立つ所なので、矯正歯科を紹介してもらい治療を始めました。 始めは前歯2本なので大したことないなと思っていたのですが、 歯を噛み合わせた時に上の歯が少し内側になっているので,上顎を広げる装置を 歯の内側に付け、前歯の外側から針金を装着し一端直ったので,外側は取り今 前歯8本が全部生え変わるのを待っている状態です。(内側はもうはずしても いいけどと、言いつつまだ外してもらえません。) 始めにレントゲンを取った時に,先生に上の歯が生まれつき1本少ないと言われ 歯の中心がずれてくるので、成長の段階で治療を考えないといけないと言われ とてもショックでしたが、いつの間にか生えて来ました。 (小さい影があったみたいです。) 2回目にレントゲンを取った時に、今度は先生に下の歯が2本生まれつきないと 言われ、左右どちらも奥から3番目の永久歯が生えてこないと言われました。 私も何度もレントゲンを見ましたが、奥から4番め5番目の歯はしっかりと 永久歯が下に写ってるのに6番目は何も影がありません。 治療の方法は、乳歯が抜けたら7番目と8番目を前にもって行き、親不知が 生えて来たらそれを8番目の歯にするというお話でした。 始めはほっておこうかとも思いましたが、よくお話を聞くと後ろの歯が傾いて くるので空いた所に何らかの処置をしないといけないので、矯正で前にもって くるのが一番いいと言われました。 私が心配しているのは、下の歯の治療を始めた時に ・ 一番奥の歯がないと、上の歯との噛み合わせはどうなるのか? ・ 一番奥歯は物を食べる時に一番必要なのではないか? ・ 親不知なんていつ生えてくるかわからないのに? ・ 同年齢の子供と比べて全体的に歯の生え変わりが遅い、いったい いつまで治療するのだろうか? ・ 治療を始めてから硬い物はあまり食べなくなったが、返って顎の発育が 悪くなるのではないか? 本人の負担は出来るだけ少なくしてやりたいと思いますが良きアドバイスをお願い します。 [195] Re[1]: 子供の矯正について.これから先、どうなるのか? ■質問引用返信■ ・投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/05/16(Wed) 10:11:04) ・U R L/ http://www.koishikawa.com <現在までの治療経過?> (1)治療開始時の所見ならびにそのことに基づく処置: 小学校3年生。上顎前歯2本がV字(翼状捻転よくじょうねんてん)、上顎の永久歯の本数が先天的に足りない(先天欠如せんてんけつじょ、後でそれは誤りであったと確認)。上顎の歯が下顎の歯より少し内側に位置している(上顎歯列の狭窄きょうさく?)。 処置として、上顎歯列の側方拡大と前歯にワイヤーを付けはの配列(きれいに並べること)を行う。現在、永久歯への交換の様子を観察。使用していた装置は永久歯の交換時まで使用予定。というようなことですね。治療内容については典型的なパターンです。 (2)小学校6年生。この間、2回目のレントゲン(エックス線)写真の撮影を行い、その結果、下顎の歯列に2本の先天欠如の歯を確認した。部位は左右の奥から3番目。その歯は左右の第一大臼歯(6番という番号で呼ばれる歯ですが)ということでよいのでしょうか?。文面からするとどうもそのようなのですが?。 処置としては、7番(第二大臼歯、通称12歳臼歯)、8番(親知らず、知歯ちし)を前方に移動して6番の欠損部を補う。基本的な考えとしては適切であろうと思います。ただ心配なのは、これらの治療計画(処置)に対する治療期間や通院の回数ですね。永久歯と乳歯が混じりあっている時期での治療=一般的には治療の第一段階、はほぼ終了し。次の永久歯が生え揃った時期=治療の第二段階=最終仕上げの段階などと呼ばれます、での治療開始直前というようなところですか。そこでこれからの矯正についての心配な点の質問となります。次の項でアドバイスします。 <これからの心配?> (1)下顎の歯の欠如がある場合上顎とのかみ合わせはどうなるのか? a.上顎の歯を2本抜歯し、下顎の歯の本数にあわせる b.下顎の歯の2本の欠如により生じる隙間は欠如の部位の前方にある歯、後方にある歯それぞれを移動し隙間を閉じる c.矯正治療と補綴(ほてつ、歯のないところ、歯の形が崩れているところに人工的な修復物を被せ補う処置)処置を併用して行う などが代表的な方法といえましょう。ただしここで注意すべきは、文面に記述のない症状(所見しょけん)が加わると計画はさらに熟考しなければなりません。どのような症状かといいますと、 <上下顎骨位置関係は?、具体的には上顎前突(出っ歯)、下顎前突(受け口)等の傾向がありますか?>、<上下の歯の生えてくる隙間は足りていますか?>などが加わりますと、積極的な歯の抜歯処置なども加えなければならないことがあります。従って、なおさんが心配されているような事柄は積極的に先生に質問されることです。 これらの症状を総合的に判断すれば上下の歯の本数があわなくともそのお子さんにあった、個性正常咬合(こせいせいじょうこうごう=患者さん個人個人にあった適切なかみ合わせの状態)と呼ばれる適切なかみ合わせの状態は獲得されると思います。 (2)いつまで治療をするのか? もし8番をかみ合わせに参加させて矯正治療を終えるような計画とすれば、なおさんが心配するように長期に渡ると思います。私の場合は(あくまでの個人的な意見です)、8番を使用するなら現在の第二段階での治療は必要最低限とし(具体的にどうするかは文面が長くなりますので割愛します)、8番の歯の形成、歯の生えてくる様子をある期間観察し、大学生ぐらいになった時点で最終的な治療を開始する計画をします(いくつかの例で経験済みですが)。むろんその間、8番は成長します。その状況によっては8番が使用できないこともあるかも知れません(8番の歯の形成状態=小さすぎる8番などにより)。このような状況も踏まえますと治療の長期化はさけられないのではないかと思います。従ってある時期は、最終的な矯正治療を行うための積極的な定期観察を行っておいてもらうのもよいと思いますが?。 (3)顎の成長? 奥歯がないと硬いものが食べにくく、その結果顎の成長量も少なくなるのではないか?。この考え方は理論的にあっています。しかし顎の発育を促進させることと今のかみ合わせの異常をを治すことの整合性を考えなければなりません。顎の成長量や方向性を惹起させることにより現在の症状が軽減したり治療内容が少なくなるようであれば、奥歯で積極的に硬いものをかめるような状況を作っておくことは重要です。このあたりの質問はむしろ現在の先生と話し合ったほうがよいでしょう。 場合によって部分的な入れ歯のような物を使用することもあります。 長々と書いてしまいましたが、なおさんが子供のことを心配するのは当たり前です。自信を持って、先生と話し合って下さい。内容によってはまた質問があると思います。その時はどうぞ。急ぎ返信。 [198] Re[1]: 子供の矯正について.これから先、どうなるのか? ■質問引用返信■ ・投稿者/ なお -(2001/05/17(Thu) 21:01:00) ・U R L/ 早速のお返事ありがとうございました。送信した後にもう一度読み返すと歯の位置についての説明が間違っていましたが、<現在までの治療の経過>は先生が書いて下さったとおりです。 子供は(2月生まれ,男)現在上下とも12本づつ歯がはえていて、左下4番の永久歯が顔を出してきています。上の前歯2本はまた少しV字になってきているのですが、左右とも3番4番がまだ乳歯のためワイヤーが付けれないので、待ち状態です。上顎歯列の側方拡大のワイヤー装置は、もう3年も付けているのですが、上の歯の治療が終わるまではずさない方がいいのでしょうか?歯の噛み合わせは十分良くなっているように思えますが・・ (舌にもU型の溝ができ時々痛いと言います。親としては、少しでも何も付けない状態を作ってやりたいと思うのですが・・) 先生の心配して下さった出っ歯、受け口の傾向は問題ありません。歯の隙間は成長に合わせて広がっているので、心配ないと思います。 下の歯の治療方法としてお話を聞いた時に、6番の欠損部分を補うのに、7番8番を前方に移動する方法が一番自然でいいと思いました。(健康な歯を抜歯したり、ブリッヂをかけたり、入れ歯を入れるのはかわいそうです。) 今年の1月に診察に行った時にそうゆう方向でと決まり、次回から取りかかろうかと思っていると言われ、私としては上下同時進行はできるだけ避けてほしいので、(子供にストレスが溜まるように思います。)5月に診察に行った時に、お願いしたところ「下のはの 治療を先に延ばすのは構いませんよ、上の歯もまだまだですし・・」と言われホッとしたのですが、標準的に今頃みんな生え変わるのでしょうか、私の子供は生え変わりが遅いみたいです。下の歯はまだ2本しか生え変わっていませんし、7番なんてまだまだ生えてきそうにありません。6番の歯は乳歯なので抜こうと思っておられるのでしょうか?自然に任せればいつ頃抜けるのでしょうか?先生は治療が途切れないように、お話を進められているのでしょうか、先生の真意がわかり兼ねます。 (余談ですが、矯正を始めた頃から爪を噛むようになり、それだけではおさまらず前歯の外のワイヤーに皮膚を引っかけて,爪の周りの皮膚を歯でめくるようになりました。缶ジュースのフタも痛くて開けられない状態ですが、注意しても一向に止めず、痛々しい指をしています。癖になってしまっているので中々やめられないみたいですが、ストレスから来るものではないかと思います。) <いつまで治療するのか>というお話で、小石川先生の8番について書いてくださっていたところをもう少し詳しく教えて下さい。先生が治療されるとしたらどのように処置されるのか、第二期の段階の必要最低限の治療とはどのようにされるのか、定期的に検診を受ければ、観察だけで何も付けずに大学生ぐらいまで、中休み出来るのでしょうか。 <噛み合わせについて>も小石川先生のアドバイスを拝見し、とても安心しました。先生のご意見をお聞きし、長期になっても出来るだけ本人が辛い思いをしないように、治療してやりたいと思いますので、良きアドバイスをお願い致します。 時間が足りなかったので、失礼乱文あるかも知れませんが、宜しくお願いします。 [199] Re[2]: 子供の矯正について.これから先、どうなるのか?#2 ■質問引用返信■ ・投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/05/18(Fri) 10:54:13) ・U R L/ http://www.koishikawa.com <要点を絞って> (1)上顎歯列の装着ワイヤー期間が3年ぐらい? 先生と話され虫歯が心配ですので、現在の装置に代わりような物はないでしょうか?と聞くとよいと思います。取り外しが可能で、現在の治療効果と同程度のものがあります。先生には虫歯になるkとが心配だといえばたぶん取り外し可能な装置を考えてくれるでしょう。 (2)乳歯から永久歯への交換状態がおそいのではないか? 結論は個人差の範囲ではなかろうかと思います。中学3年生ぐらいまで乳歯の交換に時間を費やす方もいます。むろんこのような時期まで交換が長引けば、平均的な交換に比べ遅いといえましょう。このことについては定期的な観察しかありません(3ー4か月に1回程度の通院でしょうか?)。この定期的な観察期間の中で乳歯から永久歯への交換の異常があれば先生も気がつくと思います。永久歯屁の交換の遅れの原因も数多くありますが割愛します。要は定期観察。 (3)6番目の乳歯? メールの中に6番目の乳歯と書かれていましたが、前の歯から数えると乳歯の最も奥に位置する歯(第2乳臼歯)の位置は5番目となりますが?どうでしょうか? 。いずれにせよ現在生えている歯の中で乳歯については定期的な観察の中で抜歯時期を決められるのであろうと推測されます。これも先生に質問した方がよいでしょう。 (4)つめを咬むのはストレスの現れか? 急にこのような癖が生じたとすれば矯正治療というよりは、むしろ日常生活の中での何らかの要因があるかも知れません。といのもすでに3年近く矯正治療をしている訳ですから、矯正治療がきっかけであれば、むしろもっと早くこのような癖が出てきたのではないでしょうか?。いいたいのは矯正治療そのものも原因の一つとなることもあるようですが、その他に、矯正治療を行っている先生、クリニックとの相性、矯正治療を通した学校での本人の立場、親子関係などなど多数の要因も考えられます。異常なつめかじりなければ時間をかけて、少しずつ止めさせるようにするという気持ちで対応したらどうでしょうか?。 (5)8番についての詳しい話 現在の年令で、8番が将来のかみ合わせに適切に参加できるかどうかの予測は難しいのが実情だと思います。というのも年齢的に考えて、8番は歯の頭(歯冠しかん)の形がある程度分かってきたくらいで、歯の根(歯根しこん)浜だ完成していません。むしろこれから出来てきます。従って、この時期に将来8番を使用できるか同化の判定には苦慮します。定期的な観察でこのあたりのあいまいな情報を、歯根の形成とともに判定することになります。現時点で将来の8番の使用の可能性を判定することはたぶんに先生の経験に負うところが少なくありません。このあたりは先生に質問して下さい。 (6)(5)に関連して、先生だったらどうしますか? これは、実際に診ておりませんので、コメントは控えます。 (7)第1期、第2期での最低限の治療とは? メールに書かれた内容のみで書きますので、多少のズレはあるかも知れません。 少なくとも現在の先生が行っているような a.上顎の前歯4本がある程度きれいに配列されていること b.目的とした歯列の拡大が終了したと判断されること 以上の2つの治療目標が達成されたと判断されれば第1期での積極的な治療を終了します。次に行うことは乳歯から永久歯への交換の終了(第2期での治療が始められる時期)時期まで第1期での歯の移動あるいは歯列の拡大がもとに戻らないような処置を行います(一時的な保定ほてい)。さらに乳歯から永久歯への交換時永久歯の生えてくる隙間が減らないような処置(一時保定、保隙ほげき=永久歯の生えてくる隙間を減らさない処置をいう)を行っておきます。 第2期での必要最低限の処置とは?:8番をかみ合わせに参加させることを計画するのであれば、少なくとも8番の形、生えてくる方向性などがある程度予測されるまでは特にワイヤーなどを積極的に持ちいず、歯の移動は行わず、定期的な観察を行うでしょう。第2期での仕上げの治療時期がいつ頃からかはやはり定期的な観察結果といえましょう。 |
■質問引用返信■ ・投稿者/ ミスタ -(2001/05/16(Wed) 15:02:14) ・U R L/ 奥歯の具合が悪く、抜歯しなければならないかもしれないと言われました。 奥歯が無いと矯正できないということですが、何か方法はないでしょうか? [197] Re[1]: 奥歯を抜歯。 ■質問引用返信■ ・投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/05/17(Thu) 08:13:57) ・U R L/ http://www.koishikawa.com <現在の症状?> 奥歯が抜歯の対象となっているため、抜歯された後の矯正はどうかとの質問ですが、その他の情報(例えば前歯が乱杭歯(隣り合った歯が重なったりねじれたりしているような状態)、出っ歯、受け口(反対のかみ合わせ)など)がありませんので、現在予測される症状からの治療法についてのアドバイスは保留します。 <気になっている奥歯が無くとも矯正治療は可能でしょうか?ということについて> ミスタさんのように奥歯が何らかの理由で抜歯されたら、無かったりするような方に対する治療法として、まずインプラントという人工の歯を歯の無いところの骨に埋め込み、その埋め込まれた人工の歯が骨と馴染んだ後、そのはも含めて全体的な矯正、あるいは局所的な矯正治療を行うことがあります(このような処置を行う場合は、矯正の料金とインプラントの料金は別で基本的には両者とも自費料金になります)。従って、まったく矯正治療ができないかといえば、そうではありません。ただし、このようなインプラントを埋め込む骨の状態により難しい場合(しないほうがよい場合)もあります。従って、まず矯正専門医に相談することが得策かと思われます。 ミスタさんのような訴えをお持ちで相談される方は少なくありません。一度、矯正医のところで相談して下さい。相談後の、このぺージへの再相談があればどう ぞ。 |
■質問引用返信■ ・投稿者/ あかね -(2001/05/06(Sun) 10:45:44) ・U R L/ はじめまして、こんにちは。 私はカナダ在住の30歳の女性です。 現在、歯科矯正を希望していて、 ネットでいろいろと学んでいる所です。 私の左上部の犬歯は、第一小臼歯と第二小臼歯の調度境目辺りの上部外側から生えています。というのも、乳歯が本来ならその犬歯が生えて来るべき所にまだ残っているからです。犬歯が第一小臼歯を飛び越えるように生えている状態なので、レントゲンで見ると、 その二つの歯の根っこ(というのでしょうか?)がクロスしているのが分かります。 また、第二小臼歯は神経を取り除いていて、歯事体は少ししか残っていません。 第一小臼歯、乳歯も共に虫歯です。 この乳歯を抜いて、犬歯をうまくおさめる矯正は可能なのでしょうか? このように生えてしまっている犬歯でも動くのですしょうか? また、可能であれば、どんな方法がありますか? そして、このような症例はめずらしいのでしょうか? よろしくお願いいたします。 [181] 成人期での乳歯と犬歯の位置異常? ■質問引用返信■ ・投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/05/06(Sun) 19:37:06) ・U R L/ http://www.koishikawa.com <現在の症状?> 成人女性、乳歯の残存(乳歯の晩期残存にゅうしのばんきざんぞん)、犬歯が本来生えてくるべき部位と異なった所への生え方、ということですね。 乳歯が本来後続の永久歯と取って代わる時期を過ぎてもまだそのままでいるということについては次の3つの原因が代表的に考えられます。 (1)後続永久歯がない場合(永久歯の先天欠如せんてんけつじょ)、 (2)後続永久歯が骨の中で正常な位置に位置しておらず、そのため、正常な乳歯から永久歯への交換ができない場合、 (3)後続の永久歯はあるが乳歯の根の一部が骨と癒合し正常な永久歯への交換ができない、などです。 あかねさんの場合は永久犬歯が本来、生えてくる位置でない場所に位置しそのため乳歯も抜けないし、後続の永久歯も異常な場所に生えてきてしまったような症例で、これは珍しいといえましょう。隣り合った歯が本来生えてくる位置を前後で交換してしまうような症状を移転歯(いてんし)といいます。この原因は正確には分かりません。 <このような異常に対する処置について> 考えられるいくつかの方法をお話します。 (1)乳歯を抜歯し、同時に永久犬歯を抜歯し乳歯のあったところに再移植する。 この場合、乳歯を抜いたスペースの量と犬歯の大きさ(犬歯の幅)が一致するか、乳歯抜歯により得られたスペースの量が永久犬歯よりやや大きくないとできません。 (2)乳歯と第一小臼歯を抜歯し、犬歯を正常な位置に移動し、残ったスペースを他の歯の移動により閉鎖する(いわゆる矯正治療)。ただ、矯正治療でこのような処置を計画する場合、全体的なかみ合わせを考えた上でしませんと、左右のかみ合わせが不均衡になり(インバランスな状態)がちです。矯正専門医屁の相談が望まれます。 (3)乳歯を抜歯、犬歯も抜歯、その後乳歯部のスペースは人工的な修復物で補う(一般的にはブリッジと呼ばれる処置です)。 いずれにせよ、矯正医との相談がよいと思われます。 おわりに:また何か質問があればどうぞ。海外からの質問も多数受けています。 海外での生活大変でしょうが、これからの日本人にとっては必要な経験をされていると思います。同胞への支援もよろしくお願いします。では。 [182] Re[1]: 成人期での乳歯と犬歯の位置異常? ■質問引用返信■ ・投稿者/ あかね -(2001/05/07(Mon) 00:47:39) ・U R L/ 大変参考になりました。どうも有り難うございます。小石川先生とこのウェブサイトに 出会えて、嬉しいです。 実は、私の右側上部の犬歯は外側に向いていて、下の歯と噛み合っていません。また、 左下部の犬歯もはみ出した状態になっています。親知らずは左下部以外全て 抜歯されています。全体的にみると、上部中切歯と下部中切歯の中心がずれています。 なので、この際だから、全体的な矯正治療を考えています。 先日、一度だけ会った矯正医の方は、全体的に矯正をするなら、神経まで抜いている 第二小臼歯(クラウンが必要と言われている状態)と乳歯を抜歯して、犬歯と第一 小臼歯は交差したままで、奇麗におさまるようにしようという考えでした。また、 その先生は、このように交差している歯を本来あるべき状態にするのは難しい、 12、3歳の頃ならば可能かもしれないけど...と、言っていました。 小石川先生はどう思われますか? 私個人の希望は、外観的にうまくおさまっていれば、どこに犬歯を動かしても かまわないのですが、実際の所、移転歯のような状況の歯は、本来生えて来る べき所まで動いていくのですか?私の場合は、その犬歯が第一小臼歯を飛び越え ないとその生えるべき所までいきません。距離だけをみると、かなりの長さです。 また、このような歯はそもそも動くのでしょうか? かなり前に通っていた歯医者の 先生は「こういう歯はがっちりとして動かない。」と言っていました。矯正医では なく、歯科医の方に言われたことですがどうもひっかかって、今はかなり不安です。 いざ、矯正を初め、2、3年たっても犬歯が動かず、結局は抜歯、などということ だけは避けたいです。 参考になるか分かりませんが、この私の乳歯残存、移転歯は母親譲りです。 彼女は最近、どうやら犬歯を抜歯したようです。ちなみに、まだ乳歯は健在なよう です。 それでは、よろしくお願いいたします。 [183] Re[2]: 成人期での乳歯と犬歯の位置異常?:返信#2 ■質問引用返信■ ・投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/05/07(Mon) 11:32:20) ・U R L/ http://www.koishikawa.com <追加された現在の症状?> 上部左側の犬歯、第一、二小臼歯、乳犬歯の晩期残存の状態に加え、上部右側の犬歯もかみ合っておらず外側に向いている、また上部、下部中切歯の中心がずれている。とのことが加わりもう少し具体的なアドバイスも可能になってきました。 アドバイスの前に、よく勉強されているあかねさんへ少しだけ専門用語を解説します。上部=上顎(じょうがくupper jow,maxilla)、下部=下顎(かがくlower jow,mandibule)、中心=正中、正中線(せいちゅう、せいちゅうせん、midline) 、ずれている=偏位(へんい、deviation)、異常な位置にある歯=転位歯(てんいし、malposition)、他にも色々な言い方があります。 このような追加情報に次のチェック事項を検討した上でのアドバイスが必要になります。チェック内容は確認できませんので参考程度にしておいて下さい。 (1)上下顎骨の前後的、垂直的、水平的(顔の横方向という意味)の異常がありますか?。具体的には出っ歯?受け口(反対咬合)?、前歯が開咬(かいこう、咬んだ時奥歯は接触するが前歯は過度に接触しない、ソバなどがかみ切れない)。 (2)下顎を動かすと、耳のあたりに音がしますか(パキ、ポキ、ミシ、など)、口があきにくいことがありますか?、口をあけると痛いですか? (3)上下顎の歯列(しれつ、奥歯から反対側の奥歯までの歯並び,dental arch,exp. lower arch 等と使う)の状態はどうですか?すきっ歯、重なり会うような歯(叢生そうせい、crowding)、上下のかみ合わせ(咬合こうごうocclusion) の状態は、正中線の偏位は。 (4)鼻から顎にかけての口元の突出感は?などなど、あかねさんの追加事項にさらにこのようなチェック項目が加わらないと適切に近いアドバイスは難しいのが実情です。(本年度、小石川矯正歯科クリニックで、このような文字情報でのアドバイスを改善するためのシステムを考えていますので御期待というところです=余談)。 <提示された治療内容について> (1)全体的な矯正(そのようがよさそうです) (2)第二小臼歯、乳歯を抜歯し交差した状態の歯並びにする(ちょっと考えますね) その理由:(第二小臼歯の神経がないという理由ですが、上顎左側の2前歯、第一小臼歯、犬歯、第一大臼歯、第二大臼歯という配列になるわけですね。この場合注意すべきは、犬歯の役割です。犬歯は下顎を動かす時(食事や会話など)下顎の運動路(うんどうろ)のガイド的な役割を果たす重要な歯です。第一小臼歯と犬歯とは形がまったく異なる歯であり、第一小臼歯が犬歯の役割を果たすためには犬歯の形に修正が必要になります。多くは第一小臼歯の裏側(中側、口蓋側こうがいそく、palatal side)の歯の突起(出っ張り)を削り犬歯の形に似せます。さらに犬歯を第一小臼歯の役割を果たさせるのはやってやれなくはありませんが難しく、治療終了後に犬歯の形を修正するために人工的な歯を作り(第一小臼歯の形を持った修復物)かぶせるようになることも少なくありません。時としてこの犬歯は神経を除去することもあります(人工的な第一小臼歯をかぶせるため)。 少し専門的になりましたが、この治療計画を指示した先生に次の点を確認しておくとよいと思います。 a.先生が示した治療計画でどのようなかみわせになるのか? b.そのような治療を選択した場合の予測模型(予測模型、setup model,治療素終了時にどのような歯並び、かみ合わせになるかを担当医がはじめにとった石膏模型(せっこうもけい,plaster model)から作るもの)を作ってもらいたい旨、話し治療を開始する前に終了時のかみ合わせを確認しておく 先生はいやがるかも知れませんが、そのようにリクエストしたらどうでしょうか? 私見ですが、かみ合わせの機能はとても重要です。第二小臼歯がひどい状態でとても保存できないならば別ですが、 a.残存乳歯+健康な第一小臼歯の抜歯、 b.あるいは第二小臼歯を抜歯し第一小臼歯を再移植する c.乳歯と犬歯を抜歯し第一小臼歯の形を犬歯に似せるようにする、乳歯のスペースは矯正治療で閉鎖する。むろん前提的な矯正治療の中でしょうから、反対側は第一小臼歯の抜歯を選択されるでしょう。また下顎歯列においても抜歯の選択はあると思いますが。 以上のような計画も考えられるでしょうから、その点を十分に話し合ったらどうでしょうか? (3)前にある第一小臼歯を飛び越え犬歯を前方に移動する(結論的にいうと無理でしょう、例えそれがてい年令であったとしてもいままでこのような報告は見ません。その理由を述べますとかなりな長いスペースが必要になりますので省きます) (4)おかあさまの犬歯の抜歯の選択(適切であったと思います) では。急ぎ返信していますので時々誤字脱字がありますが許して下さい。 [185] Re[3]: 成人期での乳歯と犬歯の位置異常?:返信#2 ■質問引用返信■ ・投稿者/ あかね -(2001/05/09(Wed) 00:32:00) ・U R L/ とても分かりやすい説明とアドバイス、そして専門用語を教えて下さって どうも有り難うございました。とても感謝しております。 こちらの矯正医に提示された治療内容について、小石川先生のおっしゃられた点を とくに確認し、矯正を受けようと思います。 左上顎の犬歯についてですが、このように、異常な位置に生えている犬歯でも、 矯正すれば、「動く」ということですね?隣の第一小臼歯を飛び越えることは 出来なくても、下に移動するとか、少し横にずらすなどは出来るのですね? お忙しいところ、何度も同じような質問をして、申し訳ございませんが、 この辺を再度確認させて頂きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、これはただの疑問なのですが、私のように乳歯が残存していて、 犬歯がとんでもないところから生えているという状況は 乳歯を適切な時期に抜歯いていたとしたら、回避できたと思われますか? それでは。 [187] Re[4]: 成人期での乳歯と犬歯の位置異常?:返信#3 ■質問引用返信■ ・投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/05/10(Thu) 12:18:03) ・U R L/ http://www.koishikawa.com <犬歯の移動について> 今野犬歯の位置を少し内側に、あるいはした方向に移動することは可能と考えてもよいでしょう。ただし現時点での犬歯の状態をみれませんので、次のような場合には移動できたとしてもしない方がよいと考えます。といいますのも歯の移動は、歯根を支えている骨(歯槽骨しそうこつ、alveolar bone)と歯根の周りにある歯根膜(しこんまくperiodontal membrane,ligament)がまず正常であることが条件になります。さらにあかねさんの犬歯の歯肉(しにくgingiva)の状態、具体的には歯根部の露出があるか?ないか?でこの犬歯を移動することを躊躇せざるを得ない場合があります。歯頚部(しけいぶcement-enamel junction)という歯根と歯冠(しかんtooth crown)の境の部位に歯肉が付着していればよいのですが、あかねさんのような犬歯は時として歯根が一部露出しているようなことも少なくありません(歯肉退縮しにくたいしゅくgingival reccesion)。もしこのような状態があれば犬歯の移動に伴いさらに歯肉の退縮が生じる可能性が高くなり移動後の犬歯の安定性が得られなくなるようなこともあります。むろん歯肉を再付着させるための手術もありますが。この点は今の先生によく質問されるとよいでしょう。 歯の移動は歯根を支えている骨=歯槽骨の幅を越えてまで移動は出来ません。歯槽骨は列車のレールのようなものです。ただし歯槽骨は歯の移動様相に関連してその形が傾いたりするようなことはあります(詳しくは専門的すぎて止めておきます)。 <乳歯の残存と犬歯の関係> 文面から考えると、早期に乳歯を抜歯しておいても現在のような状態でたように思います。参考として現在26年間の矯正臨床で一つ経験したのは、下顎の右側に埋伏(まいふく、骨の中に埋まっていてしまい生えてこないような歯)していた歯が数年後、反対側へ移動していた実例がありました。遊走犬歯(ゆうそうけんし)とよばれます。このような実例を見ますと早期の抜歯により現在の犬歯の位置が改善していたかも知れません。分かりません。 [189] Re[5]: 成人期での乳歯と犬歯の位置異常?:返信#3 ■質問引用返信■ ・投稿者/ あかね -(2001/05/11(Fri) 01:46:50) ・U R L/ お忙しいところ、大変ありがとうございました。先生に説明して頂いた点をよく頭に入れて、こちらの矯正医にいろいろ質問してみます。 犬歯についてですがとても興味深いですね。自分の事とはいえ、どのように変化するのかちょっと楽しみです。(もちろん、ちゃんと外観的にまともになってもらわないと困りますが。) 不安はありますけど、今以上に歯並びが悪くなることはないだろうと思うので、とにかく矯正します! 話は変わりますが、矯正について、いろいろ検索していたら、 一般的に矯正治療は2年から3年かかるのが普通ですが、頭蓋骨の調整、 頸椎、顎関節の調整を行いながら矯正治療をおこなうと10カ月から1年 ぐらいで治療を終了できるということを実践されてるクリニックを見つけました。 私には、もちろん専門的なことは分かりませんけど、治療の短縮化ができるのであれば それに超したことはありませんね。これから、2、3年間のbracesを付けての 生活、頑張りたいと思います。 本当に、どうも有り難うございました。 [190] Re[6]: 成人期での乳歯と犬歯の位置異常?:返信#4注意 ■質問引用返信■ ・投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/05/11(Fri) 09:20:31) ・U R L/ http://www.koishikawa.com <治療期間が短縮する、頭蓋骨、頚椎、顎関節の治療を併用した矯正治療?> メールの中に上記の文章がありましたが、この治療で期間が1年程度に短縮するということは基本的にはありません。治療の短縮は次のような事柄の集積です。 (1)的確な診断 (2)効率のよい歯の移動計画 (3)患者さんの治療に対する協力 (4)患者さん個人の持つ歯の移動に対する適応能力(ストレスに対する許容度) (5)移動対象となる歯ならびに周囲組織の健康度 (6)日常生活の生活管理(食事、睡眠など) 今回のメールを見て追加した方がよいと思われたことは、かみ合わせの異常で確かに姿勢が悪くなったりすることはあります。例えば直立した時、左右の肩の線が斜めになっている、顎関節の動きが悪い変だ(音がする、口が開きにくい、開けると顎のあたりが痛むなど)、などです。これらは原因がかみ合わせの悪さからきているのであれば、矯正治療により軽減することは少なくありません。従って、あかねさんがいうように頭蓋骨、頚椎、顎関節の治療で矯正治療のスピードがあがることはありえません。もしそのような治療法があれば教えて頂きたいと思います。また症状によっては通常の矯正治療の内容で1年前後で終了する例もあります(特殊な方法と呼ばれることをしなくとも)。 おわりに:私がここで伝えたいのは、医療というものは特殊な方法でどうのこうのというよりも、当たり前の治療内容(矯正医の常識)で治療を行うことがとても大切なことだということです。前述しましたように治療のスピードアップは(1)ー (6)が基本であることを意識しておいて下さい。では。 [193] Re[7]: 成人期での乳歯と犬歯の位置異常?:返信#4注意 ■質問引用返信■ ・投稿者/ あかね -(2001/05/12(Sat) 00:24:23) ・U R L/ 大変分かりやすい説明をして頂きまして、ありがとうございます。 私は、矯正に前向きに取り組んでいこうとおもっております。 今は、歯磨きのやり方などを、見直しているところです。 また、育児もしておりますので、ストレスの対処法なども、 考えるつもりです。 ところで、「治療の短縮化」について書かれている、某クリニックの HPのことですが、もう一度読んでみたところ、やはり 専門知識のない私には、「短縮化は可能なんだな」という印象を 受けてしまうような、表現がされています。 ですから、先生の(1)ー(6)のご意見を知ることが出来て、 よかったと思います。本当にありがとうございました。 それでは。 |
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